2018年6月9日土曜日

【2018年6月最新版】WiiにThe Homebrew ChannellやUSBLoaderGXを導入する方法まとめ


 Wii上に有志が作ったツールを導入できるようにするThe Homebrew Channell(HBC)、外付けHDDやUSBメモリにWiiのゲームソフトをバックアップしたり、そこから起動できるようにするUSBLoaderGXを導入する手順を一通りまとめてみました。
Wiiファームウェアの最新版4.3Jを例に解説します。
 他にも解説サイトはありますが情報が古く操作方法が違う、カスタムIOSをあれもこれも入れようとするなど不適切な情報も多いので シンプルな手順で図を多用しまとめてます。

 尚USBLoaderGXやPC上でWiiのゲームを管理(転送やPCへのバックアップなど)をするWiiBackupManagerの詳しい使い方は後日別記事で掲載予定です。この記事ではあくまでも基本的な導入手順のみとなります。
 
※下記の方法はWii用のもので、Wii Uやその他の機器では動作しません。
 また当たり前ですが下記の作業は自己責任の元で行ってください。

■目次
  1. 用意するもの(ハードウェア)
  2. The Homebrew Channel(HBC)の導入
  3. カスタムIOS(CIO)の導入
  4. USBLoaderGXとWiiModの導入
■用意するもの(ハードウェア)
  • Wii本体
  • Windows搭載PC
  • 2GBまでのSDカード(某海外サイト曰くSDHCはやめた方がいいとのこと)
  • PCで読み書き用のSDカードリーダー(内蔵されていない場合は外付けを用意)

■The Homebrew Channell(HBC)の導入

 Wii上に有志が作ったツールを導入できるようにするThe Homebrew Channell(HBC)を導入していきます。


  1.  Wiiを起動し、システムのバージョンを確認します。Wiiオプションを開き、画面右上に出ているバージョンをメモします。
  2. 同じようにWiiオプション→Wii本体設定2→インターネット→本体情報と辿り、WiiのWi-FiのMACアドレスをメモします。全部で12桁です。
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  3. Windows PCにてLetterBombの配布ページに行き、「SystemMenuVersion」は先程確認したバージョンを選択。12文字からなるMACアドレスと文字認証を入力して(ある場合)、「Cut the red wire」をクリックします。
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     LetterBomb.zipをダウンロードします。
  4. ダウンロードしたzipファイルを解凍し、出てきたprivateフォルダとboot.elfを用意したSDカード直下(ルート)にコピーします。

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    コピーが終わったらそのSDをWii前面にあるSDカードスロットに挿入します。
  5. Wiiを起動し、WiiメニューよりWii伝言板を選択します。

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    LetterBombをダウンロードした前日に遡ってみるとこのようなメールが表示さるのでAボタンを押します。もしその日付に移動しても表示されない場合はシステムバージョンやMACアドレスが間違っている可能性があります。

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    するとこのような画面に切り替わります。

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  6. しばらくするとHackMiiInstallerの画面が出てきます。もうしばらく待ちます。

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    1分ぐらい経つと「Press ① to continue」と出るのでリモコンの①ボタンを押します。

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  7. 下記の画面になったら「The Homebrew Channel:」と「BootMii:」の右側に、
     「Can be installed」もしくは「Can only be installed as an IOS」と表示されていることを確認します。確認したらcontinueを選択します。

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  8.  Main menuに入ったら「Install The Homebrew Channel」を選択し、

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    その後の画面で「Yes, continue」を選択します。

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  9.  しばらく待つと「SUCCESS」と表示されるので「Continue」を選択します。

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  10. 「Main menu」画面に戻ったら次はBootMiiを選択します。

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  11. 「Install BootMii as IOS」を選択します。

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  12. 「Yes, continue」を選択→、「Install BootMii/IOS now?」と表示されるので「Yes, continue」を選択します。
  13. 「SUCCESS」が表示されたら「Continue」を選択します。

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    先程「Can be installed」と表示された場合は、 「Install BootMii as boot2」の方も実行します。
  14. 「Return to the main menu」

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    →「Exit」と選択して終了します。

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  15. 終了したらHBC(HomeBrewChannel)を起動します。このような泡の画面が表示されたら成功です。

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  16. ここでWii本体のバックアップをSDに取ります。リモコンのホームボタンを押し「Launch BootMill」を選択します。

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  17. BootMiiの画面がでます。この画面ではリモコンは使えませんので、Wii本体の電源ボタンで項目の切り替え、RESETボタンで決定、という操作で行います。まずは一番右側を選択します。

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  18. 次に一番左側を選択します。

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  19. SDへのバックアップが始まります。緑がすべて埋まるまで待ちます。

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  20.  緑ですべて埋まりますが今度はバックアップデーターのチェック(ベリファイ作業)が行われます。白いカーソルがもう一周するのでもうしばらく待ちます。

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  21. 「Verify succeeded! Hit any button to exit」という文字が現れたら完了です。電源ボタンもしくはリセットボタンを押します。

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  22. 一番右の戻るアイコンを選択し、

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  23. 一番左のWiiボタンを選びWiiホーム画面に戻ります。

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  24. 一旦Wiiの電源を落とします。


■カスタムIOS(CIO)の導入


  1.  Windows PCにてNUS Downloaderを導入します。ダウンロードはこちら。起動しない場合は.NET Framework 3.5をインストールしてみてください。
  2.  NUS Downloaderを起動し、「Pack WAD」にチェックを入れます。

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  3.  「Database」ボタン→「IOS」 →「IOS56」 →「v5661」とたどります。

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  4. 一覧にIOS56と表示されたのを確認し、「Start NUS Download!」ボタンを選択してダウンロードします。

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  5.  先ほどと同じように「Database」ボタン→「IOS」→「IOS57」→「v5918」と辿り、「Start NUS Download!」ボタンを選択してダウンロードします。
  6. ダウンロードしたファイルが保存されているフォルダを開きます。NUS Downloaderを置いてあるフォルダにある「title」フォルダを開きます。
  7. 0000000100000038→5661→IOS56-64-v5661.wad
    0000000100000039→5918→IOS57-64-v5918.wad
    この二つのWADファイルをSDカードの一番上のフォルダ(ルート)にコピーします。

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  8. Wii上でCIOをインストールするためのツールであるcIOS Installerをこちらのサイトからダウンロードします。
  9. ダウンロードしたファイルを解凍し、「d2x-cios-installer」フォルダをSDカード内にある「apps」フォルダ内にコピーします。(appsフォルダが無ければ作成してください。)

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  10. コピーが終わるとWiiの前面パネルより先ほどのSDカードを挿入します。
  11. Wiiの電源を入れホーム画面よりHBCを起動し、


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  12. 「d2x cIOS installer」→「Load」を選択します。

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  13. 暫く待っているとこのような画面になります。どれかのキーを押して次に進みます。

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  14. NUS DownloaderでダウンロードしたcIOS 249 base 56 v10 beta52cIOS 250 base 57 v10 beta52をインストールしていきます。ここからは指示がないかぎりAボタンを押さないでください。
    リモコン十字キーの↑ボタンを使って行頭の「>」マークを一番上の所(一番上の「Select cIOS~」と書かれている所)まで移動させます。

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  15. 十字キーの左右で行末に表示されている項目を切り替える事ができます。右を押していき<V10 beta52~>にします。

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  16. 下の行(Select cIOS base~)に移動し、ベースを56に変更します。 
  17. 下の行(Select cIOS slot~)に移動し、スロットを249変更します。
  18. 下の行(Select cIOS revision~)に移動し、リビジョンを65535に変更します。最終的にこのようになります。

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  19.  インストールを開始するのでAボタンを押します。
  20. インストールされるスロットが赤く表示されます。これは先ほどSelect cIOS slot~で指定したスロットとなります。そのままAボタンを押します。

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  21. このようにスロット249が緑色で表示されると成功です。Aボタンで元の画面に戻ります。

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  22. 同じような手順でcIOS 250 base 57 v10 beta52をインストールします。
    1行目「Select cIOS」を選択し、左右キーを使って「V10のbeta52」に変更、
    2行目「Select cIOS base」を「57」に
    3行目「Select cIOS slot」を「250」に
    4行目「Select cIOS revision」を「65535」にします。

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  23. Aボタンを押し、スロットの画面で再びAボタンを押してインストールします。
  24. インストールが終わるとBボタンを押してd2x cIOS installerを終了させます。
  25. HBCを終了させます。リモコンのホームボタンを押し、shutdownを選択して一旦Wiiの電源を落とします。

■USBLoaderGXとWiiModの導入

 外付けHDDやUSBメモリにWiiのゲームソフトをバックアップしたり、そこから起動できるようにするUSBLoaderGXを導入します。またWiiホーム画面からUSBLoaderGXを直接起動できるようにするためにWiiModも導入します。
  1. WindowsPCで予め外付けHDDもしくはUSBメモリ内にWiiゲームを保存できるようにフォーマット作業をする必要があります。(フォーマットをするとそこに保存されていたデーターは消えるので注意)
    WiiBackupManagerをこちらからダウロードしてインストールします。
  2. ダウンロードしたzipファイルを任意の場所に解凍し、「WiiBackupManager_Win64.exe」を実行します。
  3.  日本語に切り替えます。メニューの「options」→「Language」→「日本語」を選択します。

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  4. フォーマットします。メニューの「ツール」→「ドライブの初期化」を選択します。
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  5. ドライブ欄がWiiゲーム用の外付けHDDもしくはUSBメモリが指定されていることを確認してください。間違ったドライブをフォーマットしてしまうとデータが消えてしまいます。間違っていないことを確認して開始を選択します。

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  6. yesを選択し、「初期化しました」が表示されれば完了です。

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  7. HDDやUSBメモリをWiiに繋ぎます。接続するポートの場所は決まっていて、本体を横置きしている場合は下側のUSBポート(下の写真の赤枠参照)、縦置きしている場合は右側に接続してください。

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  8. USBLoaderGXをこちらのサイトに行き、Downloadと書かれた所からダウンロードします。
    又そのサイトの少し下のほうにあるWii用のWADファイルもダウンロードします。

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  9. SDをWii本体から抜き、PCに挿して先程ダウンロードしたファイルを解凍し、出てきた「apps」フォルダ内にある「usbloader_gx」フォルダをSDの「apps」フォルダ内にコピーします。
    もし「apps」フォルダが無ければ作成してください。
    又、落としたWADファイルをSD内の「usbloader_gx」フォルダにコピーしてください
  10. WiiModをこちらのサイトからダウンロードします。
  11. これも同じように解凍して出てきたappsフォルダ内にある「usbloader_gx」フォルダをSD内の「apps」フォルダ内にコピーします。以下のようになります。

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  12. USBLoaderGXが起動するか確認してみます。SDカードをWii本体に挿入し、電源を入れ、ホーム画面よりHBCを起動します。
  13. このようにUSBLoaderGXが追加されているので選択し、ロードします。


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  14.  このような画面が出たら成功です。

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    ちなみに外付けHDDまたはUSBメモリにゲーム本体が保存さていた場合はこのような感じで表示されます。

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  15. 表示言語を日本語に切り替えます。インターネットに接続する必要があるので接続していない場合は接続設定をしておいてください。
    左下の歯車ボタンを選びます。

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  16. 「GUI Settings」→「App Language」と進んでいき、下の「Update Files」を選択します。

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  17. すべての言語ファイルをダウンロードするか聞いてくるのでOKを選択します。
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  18. しばらく待っているとこのような感じでダウンロードが始まります。

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  19. 「更新しました」が出たら成功です。OKを選択します。

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  20. 設定画面を閉じ、USBLoaderGXの確認と日本語化が終わったのでHBCに戻ります。画面右下にある「Wii」ボタンを選び、

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    「HBCへ」を選びます。

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  21. WiiModのWADマネージャーを使ってUSBLoaderGXをWiiホーム画面から直接呼び出せるようにします。
    HBCの画面から「WiiMod」→「Load」を選びます。


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  22. リモコン十字キーで移動させ「WADマネージャー」を選択します。

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  23. 「SDカード」が選ばれていることを確認してAボタン

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  24. 「apps」→「usbloader_gx」と辿っていき「USB Lader CX-UNEO_Forwander_~」を選びます。

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  25. そのままAボタンを押します。

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  26. インストールが成功したらどれでも良いのでボタンを押します。

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  27. ホームボタンを押してHBCの画面に戻ります。     
  28. 又ホームボタンを押して「Exit to System Menu」を選びWiiホーム画面に戻ります。

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  29. このようにWiiホーム画面に追加されていれば成功です。

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  30.  
以上で導入方法の説明を一通り終えました。USBLoaderGXやWiiBackupManagerの詳しい使い方は後日執筆します。