モスクワ=石橋亮介
2018年11月24日09時28分
2025年国際博覧会(万博)の誘致競争で大阪市に敗れたロシアでは、自国で初の万博を開く夢が破れたことに落胆する声が上がった。
国営ノーボスチ通信によると、ロシア上院のコサチェフ国際問題委員長は「できる限りの努力をしたのに、落選は残念でならない」とコメント。「万博は一度も我が国で開催されていない」と述べ、ロシアは再び誘致を目指すべきだと訴えた。
また、開催地に名乗りを上げていたエカテリンブルクのあるスベルドロフスク州の州知事は、「万博開催地への立候補を通じてエカテリンブルクはより強く成長し、素晴らしい経験を得た」と語った。
ロシアでは誘致競争時から、米国や欧州との関係悪化を理由に、開催地として多くの国の支持を集めるのは難しいという見方もあった。23日の博覧会国際事務局の総会では、プーチン大統領が「エカテリンブルクはアジアとヨーロッパの境目にあり、インフラも発展している。世界中の人に便利なこの場所で、アジアとヨーロッパの偉大な文化が出会う」と話すビデオメッセージも紹介されていた。(モスクワ=石橋亮介)
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朝日新聞社会部