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【サッカー】

マラドーナ監督、ボルト獲りへ動く 神の手ならぬ救いの手!?

2018年11月24日 紙面から

 【ロンドン原田公樹】サッカーのプロ選手への転身を目指している、元陸上男子短距離界のスーパースター、ウサイン・ボルトさん(32)に対し、元アルゼンチン代表の伝説的選手で、現在メキシコ2部リーグのドラドスを率いるディエゴ・マラドーナ監督(58)が22日までに獲得に動くことを表明。“神の手”ならぬ救いの手を差し伸べた。英複数メディアが報じた。一方、トルコ1部リーグのシワススポルも獲得に積極的と言われ、交渉がうまく進めば、ピッチ上でボルトVS長友が実現するかもしれない。

 五輪の陸上短距離で通算8個の金メダルを獲得し、昨年、陸上から引退したボルトさんは8月からA(オーストラリア)リーグのセントラルコーストに練習生として参加。「第二の人生は長年の夢だったサッカー選手に挑戦したい」と子供のころからの夢だった、プロ選手になることを目指していた。

 10月の練習試合では持ち前の俊足を生かして2ゴールを挙げるなど、周囲に好印象を残した。しかし、セントラルコーストは、ボルトさんが要求した年俸300万豪ドル(約2億5000万円)を支払えず、プロ契約を見送った。“傷心”のボルトさんは「他にもオファーはたくさんあるが、今後どうするかは分からない」と話し、長年の夢断念を示唆した。

 この苦境を報道などで知ったマラドーナ監督が獲得を表明した。同監督は今春、スイスで行われたミニサッカーのイベントでボルトさんと対戦し「プロとして十分通用する」と太鼓判を押していた。

 現在メキシコ2部リーグで15チーム中7位のドラドス。英大衆紙デイリーミラーなどによると、来年1月から始まる今季後半戦の補強の目玉とし、ボルトさんの年俸捻出のため、スポンサーの獲得に動いているという。

 一方、トルコ国営放送TRTは22日、トルコ1部リーグのシワススポルが、ボルトさん獲得のために動いていると報道。実現すれば、来年5月に日本代表のDF長友佑都(32)が所属するガラタサライとの対戦も控えており、2人の夢の対決が実現するかもしれない。ボルトさんは「11月末までにどうするか決めたい」と話している。その決断に注目が集まる。

 

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