貴景勝、一瞬ヒヤリも碧山を押し倒し１２勝目！１敗キープで初優勝王手、２４日高安と決戦

　◆大相撲九州場所　１３日目（２３日・福岡国際センター）

　ただひとり１敗をキープして初優勝へ一直線の東小結・貴景勝（２２）＝千賀ノ浦＝が、９勝３敗の東前頭１２枚目・碧山（３２）＝春日野＝を押し倒しで下した。幕内自己新の１２勝目を挙げ「パワーと経験では負けているので、気持ちで負けないように行こうと思った」と振り返った。

　ここまでの対戦成績２戦２勝の貴景勝は碧山の突きに一瞬ヒヤリとする場面もあったが、最後はバランスを崩した碧山を押し倒した。

１敗差で追う大関・高安（２８）＝田子ノ浦＝も、西前頭９枚目・大栄翔（２５）＝追手風＝を押し倒しで下し離されず。

　１４日目には直接対決が組まれており、貴景勝が勝てば自身初となる幕内優勝を飾る。決戦の日に向け「（気持ちが）高ぶるのは当たり前。徹底的に自分と向き合って、明日に向けても同じように準備していくだけ」と静かに闘志を燃やした。