2018年11月22日

異常


無知と慢不遜

朝野あげての韓国・北朝鮮非難と罵倒。そもそも歴史をふりかえるのに
「不可逆」などありえない。恥ずべきはどちらか。無知と傲慢不遜が
大手をふっているイルボンこそが恐悚しなければならない。異常な時代だ、
いまは。テレ朝後藤君(元共同通信)もっとちゃんと勉強しろよ。きみ、
目が泳いでるぜ。

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12月講演


12月の新宿紀伊國屋ホール講演

当初はそこまで予想してはいなかったのだが、来月18日の新宿
紀伊國屋ホール講演はたいへん大事な内容になる。『月』にはじ
まり『月』を越え『月』に戻る。2018年(と近年)のはげしい
「内面の変容」をどう語るか。7月の大量処刑(ジェノサイド)
にはかならず触れざるをえない。

月180302.jpg
(Y.Sakai)
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朝日夕刊


朝日新聞がインタビュー記事掲載

小説『月』をめぐるインタビュー記事が昨日の朝日新聞夕刊に
掲載された。インタビュアーは平成生まれの青年。インタビュー
されたものは無条件降伏の前年に生まれた老人である。特段の
齟齬はなかった。

『月』にかんしては、NHK教育テレビ「こころの時代」が現在、
番組を制作中であり、2019年1月に放送の予定。

朝日20181122夕刊.jpg
(クリックで拡大)






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2018年11月18日

梶村さん


訪なう

カラマツ亭にバイトの梶村さんを訪ねる。杖ついてゆく。
梶村さんはいない。厨房のご主人にあしらわれる。佐伯さん
ならいる。11時にくる。ママチャリで。

佐伯さんに用はない。梶村さんはいない。自転車につながれた
シバの様子を気にする。うずくまって股を舐めている。シバ。
梶村さんかもしれない。目がかすむ。

12月2日のサルスベリ.jpg
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2018年11月13日

文庫


『いまここに在ることの恥』

いまここに在ることの恥.JPG

『いまここに在ることの恥』(角川文庫)が重版して、きのう
見本がとどいた。ほんのちょっぴりだけの増刷。2006年、毎日新聞
から単行本がでて、2010年文庫化。さっぱり売れずに、もう忘れか
けていたついせんだってに再版。

カバー、挿画は西方久さん。すきな絵だ。西方さん、どうしてるだろうか。
解説はジュンジュン(五所純子さん)。お元気だろうか。

じつは第Ⅰ章の「口中の闇あるいは罪と恥辱について」あたりから
『1★9★3★7』を構想していた。文庫には脳出血とがんから復帰後の
昂揚感がにじむ。松崎夕里さんが編集したのだったか、ていねいな
註がはいっている。

どうということはない。おもいでが付着しているけれど。単行本を
編集してくれた向井徹君のご両親は他界された。かれはお骨とくらして
いるらしい。ご両親の虹のような笑み・・・。




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朝ぼらけ


象たちの空

明け方、とても巨きい象やカバ、犀たちが、ブカブカ空に
浮いていた。まえにもなんどかあった。ヒッポが空でクソ
している。尻尾をくるくる回す。クソが港区高輪一丁目あ
たりにバラバラとふる。

だれもいないから、丹念熟成イチゴジャムパンを食う。カバ
たちをみあげて。ジューシーなつぶつぶ果肉入りの、おかげ
さまで100周年。ア、シバル!

東側の空に、暗い紫みの青。子を孕んだマッコウクジラまたは
潜水艦。西にながれてゆく。羊水がふる。だれもいない。
あたたかい。なまあたたかい。

パンのにおい。経血のかほり・・・。ふる。

存在者が自己自身を対象化する自覚的在り方を、今後いっさい
廃止することとする。ッシバル! 胸やけする。秩父連峰の
はるか上空で、ヒッポがクソをたれている。

うろこ雲.jpg





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2018年11月11日

微苦笑


決心らしき心もちは、なにもない

もういいのではないか。やめてもよいのではないか。いいかげん
しおどきだろう・・・。仰向いて、そう話しかける。犬に。約10年
も同居している無口な犬に。けふ、ヨブの話もした。サタンのこ
とも。

同じ階のマックス君のこと。歯がないので舌をたらしているマッ
クス君の幸せについて。たくさん散歩をさせてもらっている老犬。
がんも克服したらしいぜ。ニッポンゴはあかん。ポルトガル語しか
解さんのやて。

オブリガード! マックス君、目をまんまるにしてふりかえる。
整形したみたいな美形。まるでアニメのワンコ。うちのは暗い。
他の犬にも他のひとにも関心をしめさない。

もっと愛想があってもよいとおもわぬでない。しかたがない。わたし
だって無愛想だし。見ず知らずのオヤジが無愛想な犬に口笛を
吹く。犬、ふりかえりもしない。気安く口笛なんか吹くなよ。

数週間前まであったオオクチナシのしげみが、ウソみたいになくなって
いた。夏場に八重の白い花を咲かせてはボトリボトリと落としていた。
化けものみたいなおんなの樹。更地になっていた。

サイゴン川にみえる黄土色の道。わたる。犬、ふりむく。わたくし
にたいし微苦笑を浮かべている。犬が。死んだ犬は歯をくいしばる。笑
わない。けっして。したがって、犬はサイゴン川を流れている腐った死
犬じゃない。

なにも決心しない。オオクチナシのにほひ・・・。

FullSizeRender.jpg


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2018年11月09日

それでも・・・


かれらはみんな

善い人たちであった。車椅子から、あるいはベッドから
、わたしはみあげていた。みんな親切でやさしかった。
しかしそれでも、「夜ごとゆがむ/花たちの唇。」

「かれらは世界にはなればなれに立っている。/それぞれ
がそれぞれの夜のもとに、/それぞれがそれぞれの死の
もとに。」(Celan)

やおら股間からタンポンをぬきとり、濡れそぼつそれで鏡に
「返答」を書くおんな。英語で。クソッタレ!

20150919.jpg


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2018年11月05日

日経夕刊


『月』インタビュー記事

けふの日経新聞夕刊に『月』をめぐるインタビューが載った。
コンパクトで的確。異存なし。明日、毎日新聞の藤原章生さん
と会う予定。終わったら下剤さ。唯君の感想すきだな。いつか
お茶しような。

(クリック)

日経インタビュー.jpg


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2018年11月03日

共同体の構造的掟


暴力の回帰的な性格

いまはむろん前世紀からほぼせいかくに予感されていた。
R.Dの炯眼には舌をまく。「人間のつくる共同体の奥底には
、まったく意識されることのない反復的な構造が潜んでいる」

「それは共同体の心理などというものではない。むしろそれが
共同体を組織するのだ」「ぼくが怖れるのは、部族感情がよみ
がえり、(それが)核兵器にむすびつくことだ」

「テクノロジーの不可逆的進歩が、政治における古くかわらないもの
と結びつくと、とんでもない暴発の危険が生じる」ーーーーつまり、
R.Dは核戦争の蓋然性をかたっていた。

R.Dはまた、マルクス主義の病的なまでの「オプティミズム」を
指摘していた。「共同体の構造的掟」「暴力の回帰的な性格」
「宗教的なものののりこえがたい性格」ーーーーへの楽天的な視線
がそれだ。

核兵器の使用は大いにありうる。〈暗黒の21世紀〉がじょじょに
姿をあらわすだろう。think or be!


小さな紅い花.jpg


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2018年11月01日

それから・・・


植民地主義的傲岸不遜と官製ヘイト煽動そして『月』

韓国最高裁の判決への自民党ほかの感情的反発は、旧宗主国意識
まるだしの蔑視と見くだし、居丈高な罵倒そのものだった。日本
政府、自民党があげて対韓ヘイトを煽っているにひとしい。

学生時代わたしがはじめて参加したのは、65年の日韓基本条約反対
デモだった。たった8億ドルの経済援助で植民地支配の歴史をなかった
ことにし、賠償請求権の放棄を朴正煕政権にみとめさせたこと。これ
こそが朝鮮戦争特需でもうけにもうけ、増長したたニッポンの醜い
素顔だった。

ニッポンは「金で歴史を買った」とおもいこんでいる。バカだ。金で
歴史が買えるか!?いちど国際条約できめたいじょう、いまさら文句を
いうな、か。アタマを冷やせ。独裁政権がむすんだ不平等条約には履行
義務がないとする心情には、むしろ汲むべき「歴史の本質」がある。

今月と来月の『月』プロモーション講演は、したがって、本の販促に
終わるわけにはいかないだろう。上記の件のほか、「大動乱」化する
世界への『月』からの視線をかたらないわけにはいくまい。

月 書店.JPG
(10月31日 三省堂本店 クリックで画像拡大)

昨日あたりから『月』が主要書店にではじめた。著者のわがままに
耐えに耐えぬいた担当編集者たち、魂を塗りこめる異例の装幀をして
いただいた鈴木成一さんら関係者のみなさんに、あらためて御礼も
うしあげます。

今月5日の日経新聞夕刊に『月』関連の小さなインタビュー記事がで
るらしい。朝日のインタビューは月内掲載。サンデー毎日インタビュー
は今月6日(掲載日不明)。

コビト、犬とマック。





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2018年10月23日

陥落


説得工作に陥落/朝日インタビュー

平成生まれという、孫みたいな朝日新聞記者がけふ、『月』をめぐり
インタビュー。付箋だらけの本を持参。よく読みこんでいた。「完読し、
じぶんがパンクした」という。新鮮で率直な読後感。そういえば、イン
タビュアーは「さとくん」とほぼ同世代。かれも獄中で『月』を読むのだ
ろうか?

講演会関係者が押しかけてくる。2時間にわたり涙ながらに講演中止を翻意
せよとせまる。中止したらどれだけのひとが迷惑し悲しむか、あなたは
知っているのか。そんなにもあなたには想像力がないのか・・・とくる。むっと
して席をたとうとすると、じぶんは非正規で、3児の母だいう。その1発で
陥落、翻意。

帰り道おもふ。あの涙、狂言だったか。ま、いいや。

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講演


11月講演と12月講演予定どおり開催

2018年11月16日夕=八重洲ブックセンター、12月18日夕=新宿
紀伊國屋ホール講演は、予定どおり開催されることになりました。
ブログでの告知に混乱があり、お詫び申し上げます。開催要領は
添付ポスターのとおりです。

(クリック)
新宿講演.jpg
(クリックで画像拡大)
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2018年10月22日

『月』見本


『月』見本出来

けふ『月』の見本がとどいた。尋常ならざる雰囲気をおびた
書物になった。こちらの予想をこえるしあがりにおどろく。
殺気、妖気、凄気、悪気、異気、磁気・・・。血の色が、いま塗
りつけたばかりのように鮮やか。しばらく絶句。

八重洲BCと新宿紀伊國屋ホールの講演を中止したばあい、処分
者がでるかもしれない。チラシ5000枚がムダになる。などと泣
かれ、往生。再考をつよくせまられる。

書影.jpg
(クリックで拡大)

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2018年10月18日

暴力の衝動


けふ、覚えず湧いたインパルス

「戦争中、私は少々しゃれた仕事をしてみたいと思った。
そこで率直な良心派のなかにまじって、たくみにレトリックを
使いながら、この一聯のエッセイを書いた。良心派は捕縛され
たが、私は完全に無視された。いまとなっては、殉教者面がで
きないのが残念でたまらない」

花田のこうしたレトリックを半世紀ほど嫌ってきた。そのことを
けふ、とつぜんおもいだした。「殉教者面ができないのが残念で
たまらない」と記したのは1946年7月のこと。「思うにいささか
巧みにレトリックを使いすぎたのである」と、花田は減らず口を
たたく。わたしはいらつく。殴りたくなる。

そうした衝動とこの間の感情はことなる。だが、冗舌をにくむわるい
癖は少しもなおらない。右の駄弁も左の多弁も、むかむかする。
ぶん殴りたくなる。新聞社の編集局におしかけて、ぐちゃぐちゃ
わけのわからぬことをしゃべりつづけていやがらせをする極右の
あんちゃん。在日コリアン虐めに法悦を感じているらしいアホども。

「一億総活躍社会」などと埒もないことをかたる者ども。「ぶれずに
あきらめない」とか宣う市民運動家のお喋り。胸クソがわるくなる。
殴りあいをするべきだ。へらへらしていてもはじまらない。




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2018年10月09日

悪の凡庸


映画『ハンナ・アーレント』

おそろしくつまらなかった。凡庸な監督とダイコン役者どもによる
目を疑うほどの駄作。「ハイデガー」もバカ面さげて登場。失笑。
けっきょく、まともな演技者は、実写のアイヒマンだけというお粗末。
映画『ハンナ・アーレント』もまた、善にもなりかわる悪の凡庸さの
一例である。

みーちゃんにチーズケーキを一個さしあげる。

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2018年10月07日

無言歌


『無言歌』みる

甘粛省にはいったことがない、たしか。イライラしている。
王兵は『無言歌』もいい。大躍進の失敗、反右派闘争のころ、
どれほどたくさんのひとが死体を食ったか。生者さえ食われたか。
歴史は贖われない。そうされたためしがない。


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2018年10月06日

VIO



まったく神出鬼没だ。ギボが上海のスタバからメールしてくる。
これからバンドを散歩してきます。そのあとはvioのケア
にいくわ。感情失禁しちゃったなんとか前大臣のことは気にしな
くていいのよ。どのみちみんなあたまがイカれてんだから・・・。

テラスのメガラニアが赤い舌をだらりとたらして死んでいた。みー
ちゃんが「食べよ、食べよ!」という。「西のふぐ鍋、東のメガラ鍋
ていうでしょ!知らなかった。味噌煮。アンコウ鍋みたいにうまい。
ゼラチン質のところがとくに美味。犬もぱくつく。

鍋のそこに黄色のカラコンが沈んでいた。メガラニアの目から剥がれ
たのよ。そうにちがひなひわ!みーちゃんが急に目をつりあげて言い
はる。涙がうかんでいる。林芙美子だって上海でメガラニア鍋を食べ
ちゃったんだから・・・と泣きじゃくる。犬、逃げていく。

雹がふった。講演をひとつ辞退する。








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2018年10月05日

トカゲ


すっかりいい気になっている

テラスの植えこみに黒っぽいメガラニアが1匹棲みついているのを
けさ発見。みーちゃんに鶏肉をこうてきてもらい食わせる。犬吠え
ず。千駄木のカフェから電話。「義母」から。旭日旗は気色わるい
という。同感とこたえる。「だれか」や「なにか」が、すっかりいい
になっている。図にのっている。調子にのっている。つけあがって
いらっしゃる。

11月16日(金)夕、都内の書店で『月』関連のトークショー、また
12月18日(火)夕にも同様の講演を、新宿の書店ホールにておこなう
ことになりました。詳細はまた本ブログなどでおしらせします。
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2018年10月04日

カラコン


わたしに義母はいたのか。どこに消えたか?

今朝、犬の糞のなかにひかるものがあるので顔をよせると、
紫色のカラコンだった。変な話だ。なくしたのはカラコン
じゃない。からかわれているのか。だれに?

犬の腸内でレンズが紫色に化学変化したのだろうか。水道で
水洗いする。クソまみれだったカラコンを右目につける。
ペタリ。風景が焦点をむすぶ。犬の顔が急に老けてみえる。

洗面所で鏡をみる。フィンランド人みたいな、灰青色の目。
気に入る。しばらくみいる。ふとおもう。大島のこと。
義母のこと。河川敷。六価クロム。腐乱死体・・・。

そもそもわたしに義母はいたのか。そこからおもいかえす
ひつようがあるのかもしれない。あの「義母めく老婦人」は、
では、だれだったのか。公安がそこまでやるだろうか。

老人テロリストの話を書いてみないか、とそそのかしたのは、
たしか、義母的なかのじょだったのではなかったか。背中の
できものに薬をぬってもらっているとき。こちらとしては
負い目もある。生返事をしたかもしれない。

肩痛。魚のうろこみたいなカラコン。外す。











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2018年10月03日

D懇談


『月』カバー最終調整その他

月カバー最終.jpg
(クリックで画像拡大)

鈴木成一さん入魂のカバー最終調整。文句なし。

けさ、おもいたってDとお茶。息せき切ったように話す。
ときおり鋭い目がひかる。コンタクトレンズのこと
訊かれる。右目はしてないだろう? 図星。『月』
を読んでいた。

オリンピックはやめてほしいと話す。戦時体制化
しちゃっている。〈東京五輪メダル「銀」まだ足りない、
小中学校でも回収へ〉だと。金属供出。アホか。

台風、地震のたびに、現行極右政権がよろこぶ。これ
だけやくたいもないゴロツキどもを、メディアと民衆が
支える。天皇夫婦は「神」に近づく。その気にさせちゃ
う。その気になっちゃってる。

『月』の次はなにを書きゃいいかな? Dいわく。「あんた、
そりゃあ老人テロリストの話やろ、とうぜん」。わたひ
「・・・・・・」

今夜もYouTubeで「日本ニュース」をみよう。晴れやかな顔
して戦時をむかえよう。




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2018年10月02日

マフィア


こちらの目がわるいのか

テレビで政治家の顔をみていると、マフィアか暴力団にしか
みえない。目を瞬いてみてもおなじ。ここまで下卑た顔に
なるには、どうすればよいのか。犬や馬たちのほうが
よっぽど上品で、かなしい目をしている。



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2018年10月01日

ホワイト・ゴッド


日本ニュース

この数か月、寝るまえは毎晩、デパス、レンドルミンをのみ、
YouTubeで「日本ニュース」(社団法人日本映画社)をみる。
どうしてか。わからない。ため息をついて寝る。

きのう『ホワイト・ゴッド』をみた。じぶんがどれほど犬好きか
(ひとぎらいか)わかって、やや混乱。ハンガリー革命を想う。
終盤、人間の「枝肉」を売っている肉屋があったとおもうが、見まち
がいか。

文庫『自分自身への審問』と『いまここに在ることの恥』の2冊
、ほんのちょっぴりだが、重版だという。これらを買い、読んで
いるひとがいることにおどろく。

11月と12月に、『月』刊行関連の講演を都内の書店でおこなう予定
です。たぶん、八重洲と新宿。詳細は後日。

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2018年09月29日

再会


朴日粉さんの出版記念会に出席

昨夜は畏友、日粉(イルブン)さんの出版(『過去から学び、現在(いま)
に橋をかける』梨の木舎刊)記念会に出席、上梓と久方ぶりの再会をよろこ
んだ。詩人、李芳世(リ・パンセ)さんもいらしていて、大もりあがりだった。
昂奮のるつぼのなかで、祝辞でなにを言うか忘れてしまい大失態。反省。

イルブンさんは「大きなひと」だ。おべんちゃら、なれあいをきらう。
みていないようで、じっとみている。政治的なたちまわりも、たぶん、
きらっている。瑣事にこだわらない。ユーモアを解する。ブラックユーモア
を知っている。ニッポン近代の泥闇を、在日一世たちへの取材をつうじて
追体験している。

昨夜はパンセさんにささえられてあるいた。イルブンさんもパンセさんも、
「現存在が迫ってくる」ような、胸にせまる存在である。現ではなく〝原〟
存在と言いたくなる。



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2018年09月27日

『月』


『月』単行本再校ゲラもどす!

『月』単行本用再校ゲラ確認が終わった。けふ、送った。10月下旬、
角川書店から刊行される。


月表1jpeg.jpg
(クリックで画像拡大)
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2018年09月24日

みゆ帰る


布施辰治について書く

みゆちゃん帰る。肩痛。まいどおなじみ。というか、日に日に激化。
痛え。締め切りがくるので、布施辰治について書く。片目コンタクト
で。神戸屋のいちごジャムパン食う。おかげさまで100周年。
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2018年09月22日

みゆちゃん


◎犬あずかる

滝川夫妻が旅行のため、みゆちゃん(ボーダーコリー的ミックス♀)をあずかる。
今のところ、おとなしい。この大きさだとマックは無理。上目づかいにこちらを
うかがう。みゆちゃん。9才。

いつまでもお隣さんのトイレをかりるわけにもゆかず、ついに水ながす。コンタクト
レンズもながれたはず。片目だけコンタクトレンズ。眼鏡屋にいくのが面倒。

『月』単行本の定価が1700円にきまったという。装幀は鈴木成一さん。来週にも本
ブログでお披露目の予定。


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2018年09月21日

K氏


「無理がきかないのを・・・」

しばらく会わぬまに小比類巻氏はずいぶん痩せていて、
頬骨が黄ばんだ皮膚をやぶってつきでてきそうだった。
「無理がきかないのを承知で無理するのが人間ってもん
だ」てなことを言う。・・・が人間というものだ、という
言い方はきらいだ。その旨かれに言う。気まずくなる。

コンタクトレンズのことは告げてない。けふ単行本『月』
の再校ゲラがくる予定。ゲラがきた。みるまえから疲れを
感じる。32頁までやる。

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2018年09月20日

cl


◎指の先から逃げてゆく

便器にかがみこむ。よくみえない。ただ、かすかにみえる気がしている。
左膝を床につけ、右膝はややのばしぎみにする。左手の中指が水中でなにかに
さわった。気がする。コンタクトレンズだとおもう。そうおもいたがる。
人差し指に応援をあおぎ、そのものをはさもうとする。失敗。指の先から
そのものがするりと逃げてゆく。

サイレンが鳴っている。だんだん遠のいてゆく。声。義母だ。義母が背後から
声をかけてくる。「トイレ使っちゃだめなの?困っちゃうわね・・・」。責められ
ている。息をととのえ、うしろむきのまま、お隣さんのトイレをかりてほしいと
いう。義母は「そんな・・・のことは・・・」と口ごもるが、よく聞きとれない。便器の
底がぬらぬらしている。

小比類巻氏と夕食。





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2018年09月18日

コンタクトレンズ


◎落とした

コンタクトレンズを落とした。右のレンズ。トイレに。水をながさず、
しゃがみこみ、左手をトイレの汚水につっこみ、しばらくまさぐる。
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2018年08月26日

556分


『鉄西区』を見終える

長い長い胎内くぐりであった。9時間26分。身体の経験と
しては、それ以上の、何千倍もの長さと深さであった。かんたんな
言語化は無意味だろうし不可能だ。自己体内の臓腑のなかをへめぐ
ってきた者に感想をもとめたとて、なにを語りうるか。

これを他の映画的経験と同列で論じることができるか、うたがわし
い。事実。風景。顔。思想。倦怠。腐敗。昂揚。組織。秩序。無秩序。
冷却。溶解。泥。貧困ー貧困ー貧困。凝視。崩壊。残滓。影。肉体。排泄。
徒労。反復。歴史。反ー歴史。痰。無限。無ー世界。反ー世界。非ー物語。
火。焔。灯。陰翳。地平線。疎林。ゴミ溜。ことば。反ーことば。死。
背信。愛。夕陽。闇ー闇ー闇。困憊・・・。

『鉄西区』をどうみるか。わたしは文句なしに起ちあがり拍手する。






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2018年08月25日


◎「フイは帰っていいよ

うす汚い犬がでてくる。その表情がいい。闇も列車も雪もいい。
こういうことなのだな。とおもえる。「フイは帰っていいよ」と
だれかが言った。フイではなくホイか。どうでもいいことばが
石炭屑みたいで、でも、やはり活きている。

遠景がいい。近景もいい。少しもウソくさくない。あの息子が
すばらしい。涙。物語はこちらでかんがえればいい。見上げる犬
の目。垂れ耳。ひとびとの顔。垢。手洟。夕焼け。わたしは長い
ことなにかを誤解していたのかもしれない。
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2018年08月23日

あたま朦朧


眠い!

生活クラブ連合会の雑誌「生活と自治」の連載第57回を執筆、
送稿す。天皇さまのこと。「満州事変」で勅語を発し、関東軍
をほめたたえたこととか。それでもジンミンタイシュウは天皇
だいすきであること。平成天皇は昭和天皇の戦争責任に公式に
言及したことはないこと。

朝日新聞社旗はなぜ旭日旗に似ているのか。きもちわるくならな
いのか。おきもちよくなるのか。眠ひ。
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2018年08月22日

掲載記事


忘れないために・・・

忘れないために、8月8日付東京新聞の掲載記事を添付する。
もくろみどおりに人びとはもうけろりと忘れはじめている。
謀りのとおりに。

東京新聞8.8.jpg
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2018年08月21日

奉天


『鉄西区』の無限と夢幻

息をのむカットがこれみよがしではなく、あたりまえの
ようにいくつもある。極大にして極小、かつ最深の闇。
ここがかつて「奉天」といわれたところなのだ・・・とおも
いかえすたびに、王兵の目のすごさに痛打される。

Fと話す。

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2018年08月20日

フォーマット


◎迅速!

『月』本文フォーマットみせてもらう。想像よりはるかに
いい。組みもきれい。
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送稿


『月』書籍用を送稿

昨日、『月』入稿用565枚送稿。茫然。からだから肝という肝を
ぬかれたみたいに。けふ『鉄西区』にもどる。粉砕される。
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2018年08月02日


あらきのみやを覗くなかれ

なぜなら、それはやってはいけないからだ。ぜったいに。
『月』入稿用チェック。改稿、加筆。Fとランチ。「赤坂
自民亭」には記者たちもいたという。いたのだが報じなか
った。なんということだろう!
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2018年08月01日

不気味


どうしても地金がでるのだ

『月』入稿用のチェック、改稿。20日までPCがもちますように。
マック。いくら気どったって、かならず地金がでるのだ。馬脚を
現す。お里がしれるのさ。死刑と天皇制。5分もしゃべらせてみ
な。5行も書かせてみろ。バレバレ。
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2018年07月31日

寄稿


再び処刑関連原稿

「人びとはこれを望んだのかーー気づかざる荒みと未来」と題する
一文(7枚)を寄稿しました。共同通信から各加盟紙に配信されます。
ご一読ください。原稿の末尾で、村上春樹氏の発言(7月29日付毎日
新聞)を批判しました。

氏は「『私は死刑制度には反対です』とは、少なくともこの件に関しては、
簡単には公言できないでいる。『この犯人はとても赦すことができない。
一刻も早く死刑を執行してほしい』という一部遺族の気持ちは、痛いほど
伝わってくる」と述べている。

被害者感情と処刑(死刑制度)を同一線上でかたるのは、よくありがちな
錯誤である。前者の魂は後者の殺人によっては本質的にすくわれない、と
わたしは書いた。

にしても、村上氏の文には正直おどろいた。
「・・・林泰男の裁判における木村裁判長の判断に関する限り、納得でき
ない箇所はほとんど見受けられなかった。判決文も要を得て、静謐な人の
情に溢れたものだった」

極刑判決をほめたたえる神経は、わたしにはとうてい理解不能だ。









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2018年07月28日

個人の孤立化


だからまた社会的戦争(透明の)

「つまり万人対万人の戦争が、ここでは公然と布告されている。
・・・人びとはたがいを役にたつ奴としか見ていない。だれもが
他人を搾取する・・・」

たいがいにしろ。もういいだろう。そらぞらしい。ここでは30人
を一挙に処刑しても暴動などおきないんだ。わかっている。

オウムについては『不安の世紀から』(角川文庫)であらかたいい
つくしている。一斉処刑をのぞけば。
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2018年07月27日

うるわしき首都


処刑愛好国の美しい首都をたずねて

西武球場には空調がない。西武がケチだからだ。タクシーの運転手は
言った。セキュリティ対策でクーラーボックスをもってけない。缶ビ
ール1缶だけ。以前はクーラーボックスいっぱいに飲み物を入れてっ
たんだ。処刑の話はしない。西武球場では公開処刑やってないし。

レストラン従業員がクッションをもってくる。よかったら背中にあてて
くださいね。はよ死ねよ、身障ジジイ、なんて言わない。昨夜、おもい
だした。「世界を救うために、世界を滅ぼす」。そのことをまたおもい
だす。もう滅んでるよ。

いっけん死刑に疑義をていするかのごとき新聞コラム2本みる。弱っちい
犬が股に尻尾はさんで後ずさりしながら吠えてるみたいな駄文。はっきり
と反対といわないかぎり、賛成とおんなじなんだよ、死刑ってのは。筆者
は知っている。卑怯者め。〝良心派〟を無傷で気どりたいだけだろ。

『もの食う人びと』に、モスクワのオーム信者のことがちらりと書かれてい
る。じぶんが書いたのに、ちょっとおどろく。



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2018年07月26日

おかしくはないのか


「処刑愛好国」のコクミンであることについて

あなたがたはなぜ処刑をつづけるのか。そんなにも絞首刑がすき
あのか。なぜすきになれるのか。絞首刑を執行する生きた主体は
だれか。それは「かれら」ではなく、「われわれ」であり、この
「わたくし」ではないのか。

このクニはなぜ斯程までに処刑を愛好するのか。処刑愛好国のコク
ミンであるとはどういうことか。どんな目つきか。どんな語り口か。
どんな声音か。ごまかしてはならない。わたしたちは朝方の絞首刑
をこよなく愛するコクミンなのだ。

「夏休み子ども電話相談室」のとちゅうで、ふたたびの大量処刑を
知った。昆虫がテーマだったからだろう、ニンゲンにかんする質問は
なかった。「ニンゲンはなぜニンゲンを吊し首にして殺すのですか」
「昆虫はなぜ死刑をやらないのですか」ーーといった質問はなかった。

2度目の大量処刑について、寄稿の依頼があった。了承した。約7枚。
締め切りは31日正午。わたしは生きているあいだに、死刑について
なんかい原稿を書くのだろうか。なんだか恥ずかしいことのような気
がする・・・それは。とんでもない話だ。大量処刑について、わたしは
ついせんだって書いたばかりなのだ。

『鉄西区』みる。










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2018年07月25日

沖縄紙


琉球新報も掲載

「むごい夏ーー処刑とクチナシの花」は琉球新報も掲載した。
沖縄紙が載せてくれるとうれしい。むかしからそうだった。ホ
ンド紙よりはまだマシとおもっている。目取真俊さんは読んで
くれただろうか。

バカパソコンが勝手に再起動をくりかえすので買いかえを決心。
念のため修理センターに電話すると、さんざ待たされたけれど、
ハキハキした女性がでてきて修理方法をおしえてもらう。よう
わからんけど、電源ボタンを空押ししたり、デフォルトしたり、
設定をかえたり。

ひょっとしたら、直ったかも。こんなことで厭世観がちょっと変
わったりして、おめえ、アホじゃないか。でも、単行本『月』の
原稿加筆修正作業はつかいなれたパソコンでできるかもしれない。
テキストファイルは今週金曜日に入る予定。


また『鉄西区』のつづきみる。引きこまれたままだ。王兵作品は
中国観と世界観と人間観を土台から変えさせるちからをもってい
る。映画の概念がくつがえる。


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2018年07月24日

「ともに、生きる」の政治性


きみらも犯人ではないか?

「ともに、生きる」になぜ虫酸がはしるのか。にこやかに微笑みながら
、重度障害者への〝社会的殺意〟などないですよと演出するその政治性が
きもちわるいのだ。きみらはだれにたのまれたのでもなく、ニッポンの
〝善〟を謳う。戦前も戦中も戦後も一本調子でそうしてきた。こんごも
そうするだろう。

強制不妊手術の社会的承認(合意)も、やまゆりの犯人と虞犯者が、じ
つはおびただしい数にのぼることを示している。あなたがたは受信料を
とりたてて真相を隠ぺいしている。やまゆりの根の深さを、なぜ隠すの
か。

「重度重複障害者」と呼ばれる人々の存在論をどこまでも追究し模索しな
ければならない。
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『月』10月刊行


『月』書籍化について

うちあわせ。暑いなかを編集者が都心から足をはこんでくれた。
『月』単行本は10月刊行(角川書店)とすることでまとまった。
入稿は8月8日ないし同20日。いくぶん手を入れる。ゲラのやり
とりなどで炎夏をしのげるか。

7人一斉処刑にかんするエッセイ「むごい夏」は、信濃毎日新聞
夕刊も掲載した。クリックしてみてください。

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2018年07月23日

「健全な国民意識」の形成


きみらがやっているすばらしいことーーでっちあげ

みひちゃんが言う。いま39度。アベとアソーに甲子園名物かちわり
氷を配らせろ。各戸に無料で。おれはいらない。あいつらの顔みと
ない。やつらを甲子園の内野に生き埋めにしたほうがいい。ベース
のかわりじゃない。そんなん気色わり。地中深くだ。

きみらにこのクニの「意識司令塔」をやってくれとたのんだおぼえ
はない。いったいだれにたのまれたんだ? おれはラジオの第二放送
「ポルトガル語ニュース」「韓国語講座」は聴くけど、テレビはほと
んどみない。金返せ。

9時のニュースはひどい。中学校の放送部か、あんたらは? 無批判
、無思想、無抵抗、問題意識ゼロ。野球のホームベースみたいな顔の
あんちゃん。なんだ、あんたの平穏顔は?世の中そんなに安泰かい?
そんなに楽しいかい。おれはラジオの第二放送「ポルトガル語ニュース」
「韓国語講座」は聴くけど、テレビはたまにしかみない。金返せ。

周年番組って、だいたいろくなもんじゃない。やまゆり2周年もひどい
もんだ。つくるまえから骨格ができている。フレームにあうように発言
を編集しまくる。Ⅰ周年のときはおれもかりだされたのさ。インタビュー
2時間プラス収録現場まで往復1時間以上かけて、実際の放送は片言隻句
だけの5分未満。ノーギャラ。ばっかみたい。

世の中をなめている。暗部を消しさり、災害も障害者殺しもけっきょくは
ハートウォーミング・ストーリーにしたてあげる。でっちあげだ。身内に
重度重複障害者をもつ友人は怒り心頭だった。なにがリアルでなにがアン
リアルか、きみらはとりちがえている。故意にか無意識(アホだから)か。
重度重複障害者をもつ家族のすさまじい苦悩の劈開面をきみらは隠している。

きみらの先輩たちは営々としてニッポンという「健全な国民意識」の育成
にまいしんしてきた。世の中はすてたもんじゃない。善男善女だらけだ。
豪雨に地震に津波に熱波に戦争・・・そうだ、絆だ。ニッポンジンは手をとりあ
う。助けあう。佐藤直樹は書いた。「なぜ日本では略奪も暴動もおきないのか」
(『犯罪の世間学』青弓社 2015年)ーーすぐれた問題提起じゃないか!

佐藤は言う。「私の答えは簡単である。それは『世間』があるからだ」。
この世間には、のど自慢や紅白歌合戦やタモリ、ツルベら登場の徹底無思考
番組をこれでもかこれでもかとつくりあげているきみらがつつがなく包摂され、
きみらがさらに世間を再生産する。世間の心的頂点には、わかってるよね、
聖なる両陛下がおわしまする。

「ともに、生きる」をみていて腸が煮えくりかえった。うそをつくんじゃない。
でっちあげるんじゃない。きみらは苦しみと狂気がからまりあって、うなり声を
あげてのたうちまわるさまをみなかったのか。「ともに、生きる」の発想こそが
差別の淵源にあることがわからないのか。「ともに、生きる」が完ぺきに隠しと
おした(〝非在者〟とされた)人々にこそ思考の端緒があるのがわからないのか。

ひきつづき『鉄西区』みる。なぎたおされる。








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2018年07月22日

やまゆり


「善」の「悪」

ゆうべNHKの「ともに、生きる」をみた。あまりにも予想どおりの
平板な中身にため息。どうしてかれらは現状をあんなにも懸命に肯定
したがるのか。

「ともに、生きる」は、いかにも善めかした悪の宣伝ではないのか。
まるで国策ドキュメンタリー。まるで、ではない。まさに厚労省推薦
にふさわしい反動的国策ドキュメンタリーだ。

19人を殺害したあの青年はけっきょく「だれ」だったのか。さとくん
は笑いながら遠ざかる。「ぼくはだれでしょうか・・・?」と言いつつ。
そう、きみはまだ負けていない。まだ。

ワンビンならどう撮ったか。いうもおろか。「ともに、生きる」のよう
にはせったいに撮らない。「ともに、生きる」なんて恥ずかしいタイト
ルをつけない。
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2018年07月20日

鉄西区


◎王兵という文学

ワンビンの作品をみるのは、すぐれた長篇を読むのに似ている。
みているうちに、これが現代文学なのか古典なのかわすれてしま
う。巨大怪獣の死体のような工場=廃墟。のなかを、臓腑にもぐ
りこむようにしてめぐりめぐる。映画的経験か文学的経験か、あ
るいは絵画的経験か・・・どちらでもよい。

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2018年07月19日

土下座甲子園


◎アラン・シリトーなら書くだろう

アラン・シリトーならまちがいなく書くだろうな。こんなクソ暑い日には、
首相、全閣僚が甲子園球場の内野に土下座して、全コクミンへの「お詫びの
ことば」を発表しなければならない。「こんなに暑くて熱中症で亡くなる
みなさんが続出しているのは現政権の悪政のせいです」。甲子園の土にひた
いをこすりつけて、30分間謝罪すべきである。「申し訳ありません!」

アラン・シリトーならまちがいなく書くだろう。両陛下ならびに皇族たちも
甲子園球場の内野に土下座し、コクミンに謝罪するのである。以下、ありが
たきおことば。「わたしたちだけが国税によって涼しくすごし、うまいもの
をたらふく食ってすまなんだ」「なんじ臣民、熱で死ね!」

「むごい夏ーー処刑とクチナシの花」は東奥日報も掲載しました。
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