歌舞伎俳優の市川海老蔵(40)が22日、東京都内で新橋演舞場「初春歌舞伎公演」(来年1月3~27日)の製作発表を行った。
演舞場の初春公演は6年連続。祖父の十一世市川団十郎生誕110年を冠した舞踊「牡丹花十一代」では、長女の堀越麗禾ちゃん(7)、長男の勸玄君(5)との演舞場親子初共演が実現のほか、遠島の地で妻を思う初役の「俊寛」など、海老蔵は5役に挑む。
この日は昨年6月に34歳で亡くなった妻の麻央さんの月命日。記者会見初登場の麗禾ちゃん、演舞場初お目見えとなる勸玄君に囲まれ、海老蔵は「本興行で娘、せがれと立つのは初めて。父としての在り方が問われます。どこに目をおくか、2人見ながら自分もと、気の使い方はいつもの10倍かな」と緊張気味。
幼い姉弟は「このたび、新橋演舞場に立たせていただきます。よろしくお願いいたします」と声をそろえてごあいさつ。取材陣の前で「外郎売」の長ぜりふを披露する子どもたちの成長ぶりに、海老蔵は目を細めていた。