日本ハムがドラフト1位指名した金足農・吉田輝星投手(17)が22日、入団発表会見を翌日に控えて札幌入り。大注目のルーキーイヤーを過ごす右腕は、ファンから「輝星」と呼んでほしいと明かした。
雪が舞う中、生まれて初めて北の大地に足を踏み入れた。「秋田はまだ雪が降っていないし、雪国で寒いなと思いました」。新千歳空港では居合わせた50~60人の乗降客らから出迎えられ「まさか、いてくれると思っていなかったのですごくうれしかった」と表情を崩した。
夏の甲子園で準優勝に輝き、一躍スターダムに駆け上がった。今後は球場の内外でファンから声を掛けられる機会も多くなりそうだ。ファンからどんな愛称で呼ばれたいか聞かれた吉田は、最初は「呼んでもらえるなら何でも良い」と語ったが、すぐに「普通に『輝星』ですかね」と初々しく語った。
下の名前で呼ばれていたのは基本的には中学までという。ドラフト直後の指名あいさつでは、栗山監督が初対面で「輝星」と呼び、吉田は「高校で入ってから名字が多かったのでうれしいです」と感激していた。24日に札幌ドームで開かれるファンフェスに新入団選手は登壇予定で、早速「輝星」と黄色い声援が飛ぶことになるだろう。
23日の入団会見で初めて日本ハムのユニホームに袖を通すことになる。「かっこいいし着てみたい。野球的にも人間的にも成長してどっちも一流になりたい」。輝く星になるための道のりが始まる。 (土屋善文)