札幌市で22日夜、本格的な雪が降り、路面電車の線路に積もった雪を掃き飛ばす冬の風物詩「ササラ電車」が、今シーズン初めて出動した。
札幌市中心部では20日に初雪を観測したばかり。1890年と並び、128年ぶりに観測史上最も遅い初雪で、昨年より28日遅かった。一方、ササラ電車の初出動は昨年より4日遅いものの、ほぼ平年並みの時期となった。
ササラ電車は、車両前後の軸に竹製のブラシ「ササラ」約800本を取り付け、高速回転させて雪や氷を払いのける。大正時代の技師が、鍋や釜を洗う道具をヒントに開発したとされる。