【サッカー】来年1月アジア杯に香川ぶっつけ招集? 森保監督、欧州でチェック2018年11月22日 紙面から
サッカー日本代表の森保一監督(50)はキルギス戦から一夜明けた21日、今週末からドイツやベルギーなどを巡る選手視察で、W杯ロシア大会日本代表のMF香川真司(29)=ドルトムント=の状態を直接チェックする意向を示唆した。指揮官は就任後の計5戦で前背番号10を一度も招集していないが、現地で好調を確認できれば、来年1月のアジア杯(UAE)にぶっつけ招集する可能性もありそうだ。 森保監督にとって、就任後初の欧州視察。約10日間の期間中、ドイツとベルギーを中心に試合会場だけでなく、練習場にも出向いてプレーを細かくチェック、面談する計画で、「行ける範囲でいろんな所に行って、会って、話ができればと思う」と意図を語った。 ただ、肝心の視察候補の選手、クラブ名は決して口にしない。あの手この手の質問をかわしながらも、「ドルトムントにも行きますか?」と問われると、森保監督は「チャンピオンズリーグ(CL)は見に行きます」と意味深な笑顔で応じた。 今季、欧州CLに参戦している日本人は長友(ガラタサライ)、香川(ドルトムント)、西村(CSKAモスクワ)の3人のみ。指揮官の“リップサービス”から導けば、今月29日にドルトムントのホームで開催されるクラブ・ブリュージュ戦に足を運び、香川を緊急点検するとみられる。 そうはいっても、なぜ香川なのか-。 11月シリーズのベネズエラ、キルギス両戦で強烈な印象を残したのは大迫、堂安、南野、中島の攻撃カルテットだった。この4人がそろった時のゴールへ向かう推進力や躍動感は別格だった。
一方で、控え陣との差も露呈した。「層」としてはまだまだ不十分だ。お眼鏡にかなった若手3人にしても、実力を披露したのはホーム、しかも親善試合にすぎない。 アジア杯は1カ月の長丁場。不測の故障もあれば、想定外のアクシデントも起こる。若手の勢いだけで勝ち切れるほど、アジアは甘くない。だから、「転ばぬ先のつえ」としてだけでなく、若手を突き上げ、けん引する起爆剤として、香川はうってつけかもしれない。 「W杯に出ているような選手、いつ呼んでもチームで機能していくだろうなと思える選手もいる。(ここまで未招集でも)選択肢として考えている選手はいる」 休む間もなく、森保監督は“新戦力”発掘の旅に出る。
◆麻也、協会のバックアップ期待10月シリーズから主将を務めるDF吉田(サウサンプトン)が、2大会ぶりのアジア制覇に向け「場所選びから、食材選び、どれだけピッチ外のことをオーガナイズできるかも大事になる」と日本協会のバックアップに期待した。ベスト16に入ったW杯ロシア大会のキャンプ地カザンの環境を好事例として挙げ、「非常にうまくいって、ストレスなくプレーに集中できた」とスタッフに共闘を求めた。一方、今季リーグ戦2試合の出場に留まっていることに触れ「僕は試合に出られるように頑張ります」と語った。
◆堂安、主力として自覚アジア杯に向けた最後の国際親善試合を終えたMF堂安(フローニンゲン)が中部国際空港で取材に応じ、「チームを引っ張っていくという感情がある」と主力としての自覚を口にした。期待の新鋭と目された20歳も、9~11月の5試合で中島、南野とともに「新ビッグスリー」の一角を担う地位を確立。ただ、1ゴール1アシストの成績には不満げで、「3、4ゴール取らないといけなかった」。1月の本番までに「得点、最後の質の部分を伸ばしたい」とさらなる進化を誓った。
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