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【プロ野球】

金子、事実上のFA権 自由契約選んでも残留OK

2018年11月22日 紙面から

球団に事実上のFA権を確約させたオリックスの金子

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 オリックス・金子千尋投手(35)が21日、大阪市内の球団施設で自主トレ後、自由契約か残留か悩める胸中を明かした。

 「残留するのか自由契約を選択するのか、気になるところだと思いますが、自由契約を選択する可能性もあるのかなと思っている」

 シーズン終了直後に今季年俸6億円から球界最大減俸となる5億円減となる1億円の提示を受けた。その後2度、球団側と話し合いの場を持ったが、いまだに結論は出ていない。

 「14年間ここでプレーして、オリックスのことも大好きですし、一緒にやってきた仲間、裏方さんもいる。そういう人たちのためにも一緒に優勝したい思いもある。逆に好きだからこそ、若返るチームにマイナスになるかもと自問自答している」

 チーム愛を口にする一方で「自由契約を選択しても、残留を認めてもらったので」と、他球団の話を聞いた上で残留も選択できる“FA権”まで確約させた。長村球団本部長は「万が一にそうなったらということ」と自由契約ありきではないと念を押したが…。

 「正直、僕も分からない」と金子。提示額の変更はなく、金子自身も条件闘争ではないと強調。目指すべき着地点すら見いだせぬまま、エースのオフは混迷を深めている。 (達野淳司)

◆金子☆一問一答

 (金子は報道陣を前に自ら切り出し)

 「今まではチームのことだけを考えてやってました。投げろと言われたところで投げましたし。必要とされるなら、多少痛いくらいなら投げました。今後、自分がどの目標に向かっていくかと考えたときに、目標に一番近づける環境をと考えてみようかなという気持ちはあります。一番の近道はオリックスかもしれないし、正直、僕も分からないです」

 -条件提示は?

 「されています。そこからは変わっていない」

 -求めているのは?

 「残り少ない野球人生を一番いい形でできるのはどこかということ」

 -球団と優勝への温度差を感じるのか?

 「僕が入る前から優勝していないので、僕に原因があるのかなと。もしかしたら僕がいなくなった方が優勝できるのでは、とも考えます」

 -自由契約を選択するのか?

 「条件には大してこだわりはないです。何に向かって僕が今後やっていくのかということですかね」

(金額は推定)

 

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