近所の国道。
ちゃんとした信号と横断歩道がある交差点なのに、今、そこに、歩道橋を作る工事が行なわれている。なんかやけに時間がかかるなあと思っていたら、なんと、「エレベーターつき」なんだそうで、驚いた。
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「なんで、ここに歩道橋が必要なんだろう? 地面に横断歩道があるじゃないか?」と不思議でならない。

今、日本中で、悪徳低俗高給官僚(高級ではない)によって、復興予算が全国各地で流用され、被災民とはまったく関係のないところで、湯水のように浪費されている。土建屋政治が復活している。今回の歩道橋も、それなんじゃないか? と思っている。


さて、話は変わって、ある日の昼食の時の話。

ある定食屋で相席になった男性が、当地区の自治会の役員だった。
この地区の自治会(町内会のことです)は、昔から、行政と癒着していて、一部の上層部が飲食接待とか受けて、好き勝手やっていて、実際の町民にとって有益なことは何もしない、ひどい自治会だったんだけど。

よくよく話を聞いてみると、大震災をきっかけに少し変わったらしい。

というのも、大震災の時、この市の役所は、日頃は「震災が起きたら、ああします。こうします」とえらそうに大風呂敷を敷いていたくせに、実際は何もしなかったのである。
これは私もちゃんとわかっている。
「広報車を出して情報を教える」こともせず「防災無線」も使わず、「ヘリコプターで空から広報」もせず。
「自宅で酸素吸入をしている病人が、停電で命の危険にさらされていても、そんなのお構いなし」
「あちこちで、緊急停止したエレベーターの中に人が閉じ込められても、知らん振り」
とにかく、何もしなかった。
市役所の近所の住民からも話を聞いたけど、3.11の当日、市役所の職員は、5時になったら、ほとんど全員がすごすごと帰宅したらしい。災害対応なんかほったらかしで。
(しかし、交通機関がみんな麻痺していたから、全員、歩いて帰るしかなかった。午前様になった人もいたらしい。だったら、職員全員、役所の中に残って、緊急対応をすべきではなかったのか? それが公務員ってものだろ?)

そして、その後のガソリンとか紙製品の買占め騒動の時も何も手を打たず、計画停電の大混乱のときも、「東京電力に直接聞いてください。役所は何もわかりません」と責任放棄。

とにかく、公務員の怠慢はひどかった。
そこで、高齢者の多い、当自治会は、さすがに自分たちの、命の問題になるため、「これは放置できん」と怒ったらしく、自治会から、役所に対して、渇を入れたらしい。

そんな話を昼ごはんを食べながら、していたわけだけど、この市の役人が、この市の住民のことをないがしろにしているのは理由があるということがわかった。実は、この市の職員の半数以上が、この市の市民ではなく、お隣の、賑やかな県庁所在市の住民なんだそうである。
公務員って、お金があるから、治安の悪いこの市には住まずに、自分らは、ここよりもおしゃれな、県庁所在市に住んでいるらしい。だから、「地元という意識が薄い」「この市の市民のことを大事にする気がない。ただの金づるでしかない」らしいのである。

そのうえ、市役所の職員というのは、マンション管理組合の役員みたいに、「しょっちゅうメンバーが代わる」ものなので、大震災後に、市民からのつきあげがあって、ようやく重い腰を上げた役所が、「ちょっと本気になって防災対策を考えた」らしいのだが、その責任者だった職員が、この4月の定期異動で、防災とは全然関係のない部署に異動してしまったそうである。
自治会役員としたら、せっかく、2年間の時間をかけて、地元のためになる防災対策を、役所といっしょに考えてきたのに、その「ノウハウを溜め込んだ職員」が急にいなくなり、次にきた奴は、「何にも知らないど素人」だそうで。今まで積み上げたものが、崩れてしまったらしい。自治会としては、「また、1から教えないといけないのか?」と愕然としてしまったとのこと。

まさしく、輪番制の管理組合と同じである。せっかく、いろいろな知識を得て、そこそこ仕事ができるようになった理事長が、翌年、いなくなり、また、ど素人理事長をイチから教育していく、みたいなもんだ。
これはきついよ。

そういうわけで、本来なら、行政と癒着して、なあなあの関係にある、自治会も、命に関わる防災関連のことでの、市役所職員の怠慢に、頭に来ているらしい。それで、私と意気投合して、「ほんと、公務員はひでえなあ」と気炎を上げたわけ。

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