トップ > 中日スポーツ > ゴルフ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【ゴルフ】

米男子ツアー、来年日本で初開催 ZOZOが冠スポンサー

2018年11月21日 紙面から

笑顔でフォトセッションをする(左から)日本ゴルフツアー機構の青木功会長、ZOZOの前沢友作社長、松山英樹、PGAのハーディー副会長=東京都千代田区の帝国ホテルで(河口貞史撮影)

写真

 米男子ゴルフツアー(PGA)は20日、来年10月24~27日に千葉・習志野CCで、初の日本大会となる「ZOZO(ゾゾ)チャンピオンシップ」を開催すると発表した。日本ツアーとの共催で、賞金総額は975万ドル(11億175万円)、優勝賞金は175万ドル(1億9775万円)。米ツアーでも高額で、日本開催のゴルフ大会では史上最高額となる。78人が予選カットなしで争う。

 毎年10月に新シーズンを始める米ツアーは序盤戦にアジアシリーズを設けており、今年はマレーシア、韓国、中国を回った。衣料通販サイトを運営するZOZOとの契約は6年間。

 東京都内のホテルで記者会見したPGAのクリスチャン・ハーディー副会長は「日本はアジアにおけるゴルフのパイオニア的存在。開催してくれることを感謝します」とあいさつ。日本ツアーを主管する日本ゴルフツアー機構(JGTO)の青木功会長(76)も「自分が現役として米国で戦っていたころ、日本で米ツアーが開催されるとは思ってもみなかった。夢が実現する」と喜びを語った。

 ファッション系企業が米ツアーの冠スポンサーになるのは初めてという。ZOZOの前沢友作社長(42)は「奇跡的な出来事。ファッショナブルでテクノロジーを使った大会にしたい」と意欲的。米ツアーのメンバーとして出席した松山英樹(26)=レクサス=は「選手として出場を狙う。日本の選手もこの大会を目指して頑張ってほしい」と話した。

 米ツアーの日本大会は、女子は毎年TOTOジャパンクラシックを11月に開催。シニアは来年6月に2度目となるマスターカード・チャンピオンシップが決まっている。 (大西洋和)

◆出場枠、賞金加算などこれから

 注目されるのは、日本ツアーからの出場枠争いだ。出場78人のうち、日本枠は18。ツアーから7人、来年のブリヂストンオープン(BSOP)上位3人、スポンサー推薦8人となる。

 JGTO国際担当の宇治重喜理事によると、ツアー枠をどう争うかは検討中で「どこかの時点での賞金ランクにするか、ポイントにするか…」と頭を悩ませている。BSOP枠が設けられたのは、例年大会が開かれている週にZOZOが入り、移動を余儀なくされたことによる配慮だという。

 また、日本も共催のため、獲得賞金が日本の賞金ランキングに加算される。2018年の日本ツアーの優勝賞金額は最高が5200万円。この大会で日本人選手が優勝して約2億円を手にすれば、賞金王争いの興味が損なわれることにもなりかねない。宇治理事は「欧州やアジアでの米共催大会の場合、50%の加算になっている。このあたりも考えたい」と言う。

 詳細決定は12月の来季日本ツアー日程発表のころになりそうだ。

 

この記事を印刷する

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ