俳優の木村拓哉(46)が20日、東京都中央区のロイヤルパークホテルで、主演映画「マスカレード・ホテル」(来年1月18日公開)の完成報告会見にヒロインの長澤まさみ(31)と鈴木雅之監督(60)とともに出席した。
警視庁捜査一課のエリート刑事・新田(木村)が超一流ホテルのフロントクラークとなって潜入捜査を開始。宿泊客として紛れ込む連続殺人犯の正体を暴く。長澤は、新田とバディを組む優秀で超真面目なクラーク・山岸を演じる。
刑事役に初挑戦となる木村だが「ようやくバトンが回ってきたと思ったら、撮影が始まった次の日にはホテルマンになっていました」と苦笑しながら「刑事として必要な動きがなかったので、“セカンド”を待ちたい」と早くも続編への意欲をにじませていた。
原作は、累計320万部を突破した東野圭吾さんの同名小説(2011年刊行)。東野さんは執筆の際、物語の舞台となる「コルテシア東京」をロイヤルパークホテルをイメージして描いており、撮影でも実際に使われたこのホテルが会見場となった。
映画化には慎重だった東野さんだったが、新田役は漠然と木村を思い浮かべながら執筆していたといい、運命を感じてGOサインを出したという。映画の打ち上げの際、その話を本人から初めて聞いたという木村は「打ち上げに東野幸治さんが来てくれまして…」と言い間違えてしまい、爆笑を誘った後「うれしかったけど、もう少し早く言ってほしかったな」と嘆いていた。