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【ドラニュース】

加藤バズーカは甲斐キャノン級 伊東ヘッド、強肩絶賛

2018年11月21日 紙面から

加藤(右)の練習を見る伊東ヘッドコーチ=ナゴヤ球場で(小沢徹撮影)

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 中日は20日、ナゴヤ球場で行っていた秋季キャンプを打ち上げた。新任の伊東勤ヘッドコーチ(56)は、ソフトバンクの甲斐拓也捕手(26)と同じクラスの原石がいると最終日に公言。名前こそ明かさなかったが、それは今季4年目の加藤匠馬捕手(26)で、日本シリーズMVP捕手に勝るとも劣らない強肩と絶賛した。

 限られた短い時間でも、ギラギラとまばゆい光を放つ原石がその目に飛び込んできた。10月31日から3週間に及んだ秋季キャンプ。伊東ヘッドは所用で5日間しか選手を見ることができなかったが、確かに脳裏に刻まれるものがあった。

 「今(ソフトバンクの)甲斐が非常に注目されている。素晴らしい肩をしているけど、彼に匹敵するくらい肩の強さが目立った選手がいました。名前は言えないけど」

 日本シリーズで主役となった甲斐キャノンに負けない人物が中日にいる。個人名は伏せたが、それは4年目の今季1軍出場ゼロの加藤だ。遠投120メートル。キャッチボールでは、まるでホップするようなボールを投げる。

 伊東ヘッドといえば、現役時代は西武の黄金期を支えた名捕手だが、指導者としても多くの捕手を育ててきた。西武の監督時代は炭谷を高卒1年目から開幕スタメンに抜てきし、ロッテの監督時代は田村を積極起用。いずれも扇の要に育て上げた。自身の捕手としての実績はもちろん、素質を見抜く目も十分すぎるほどある。その目に加藤が留まったようだ。

 中日は近年、正捕手不在がアキレス腱(けん)になっている。今季は松井雅が自身最多の92試合に出場したが、不動の存在にはなれなかった。日本ハムからFAで獲得した大野奨は昨オフに右肘を手術した影響もあり、力を発揮できず。伊東ヘッドも「僕の考えからしたら野球は守りから入りたい。防御率など見て、バッテリー間のもろさというのはここ数年あると思う」と口にする。

 立場はヘッドコーチとはいえ、何より期待されるのは正捕手を育て上げること。「レギュラーでポジション空けて待ってますという選手は残念ながらいない。競争させながら来年の春のキャンプから、短時間で作り上げていかないといけないと思う」と言い、目についた原石に関しては「鍛えがいがある感じはします」と不敵に笑った。

 

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