ヤマハ発動機の自律モーターサイクル『モトロイド』が、世界的デザイン賞「レッドドットアワード デザインコンセプト2018」にて、最優秀賞「ベスト オブ ザ ベスト」(40点)に選ばれ、さらにトップ3がノミネートされる「ルミナリー アワード」の候補に初選出された。モトロイドは、“人とマシンが共響するパーソナルモビリティ"を目指したコンセプトモデル。知能化と自律技術を適用した高度なバランス制御を実装、マシンが自らの状態をセンシングして重心移動によって起き上がりそのまま不倒状態を保つ。また、ユーザーを認識して歩み寄ってくるほか、ライダーアクションに呼応するような反応を見せるHMI機能などを備え、まるでパートナーのように振る舞う。外観は、荒々しい切削痕が残ったフレーム、あちこちに生々しく残った車体の傷、大きく磨り減って溝も消えかかったタイヤなど、技術とデザインの共創における苦悩や葛藤のプロセスを視覚的に伝えられるようにした。ヤマハ発動機製品のデザインコンセプト部門での受賞は、2017年に続き2度目、また「ベスト オブ ザ ベスト」に選出されたのは初めて。レッドドットアワードは、ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンター主催による世界的な格式の高いデザイン賞。プロダクトデザイン、コミュニケーションデザイン、デザインコンセプトの3部門で、毎年卓越したデザイン性をもつ製品が選定されている。今年は世界55か国から5640点の応募が集まった。なお、ルミナリー アワードの発表は9月28日の授賞式当日に行われる。