〇〇のお話   作:エナ=フルメーン
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ゴブリンスレイヤーって面白いですね。
久し振りに、仕事が休みになったので感想を見らた、いっぱいあって嬉しかったなぁ。
もし、新たに読んでくださる皆様も、時間がありましたら感想を頂けたら幸いです。
やはり、ファンといったら怒られそうですが、ファン仮の人がいる限り、僕は失踪をしないように頑張ります。迷走はアレですが...。

あと、スマホからの投稿だと最初にスペースが開けられないのでしょうか。現状は文を始める前にいくつかあけてるのですが。
謎です。


短編集 その2 「ゴブリンスレイヤー」
救う者、救われる者


目の前に広がる光景は奇跡だった。

ただの布製の服に身を包んだだけで、敵陣に赴く姿は慢心している新人そのものだった。

だが、結果は全くの逆だった。

 

敵であるゴブリンに殺された死体が転がる中、村を囲うほどいたゴブリンの大群はたった一人の新人冒険者によって退治されてしまった。

 

「お名前は」

私達姉妹を救ってくれた冒険者は何も答えずに、颯爽と何処かに消えてしまった。

 

seen1

 

雨がふり、風がふきながらも、生物の気配がない。それはまだ良いが、血の匂いが漂っているのはおかしい。

ユグドラシルでは、五感のうち味覚、嗅覚は完全に削除されている。その為に、血の匂いがある事が異常だ。

素直に考えるのなら、ユグドラシル2が始まったと思うところだが、勝手にサービスが変わる訳がないとも思う。

それか、漫画やラノベに出てくる異世界転生とかゆうやつなのか、それこそ突拍子もなく子供の妄想に等しい。

 

つまり、全く意味がわからない。

 

血の匂いがするならば、言葉が通じるかは置いといて生物がいる筈。そこに行けば何かが分かるかも知れない。

 

血の匂いがする方に近づいてみると、おそらくゴブリンに人間が殺されていた。

どちらのレベルも低過ぎて分からないレベルだが、どちらに加勢すべきはすぐに分かった。

 

人間の方だ。

単純に文化レベルが多少なりともあり、コミュニュケーションがとれそうな感じがしたからだ。

ゴブリンの方は、音として叫び声としてしか認識できず、人の殺し方も酷い。

男性の方は、無残に複数人で囲んで殺したり、首を切り取り、その首を木に刺して遊んでいたしていた。

女性の方は、嬲るだけにとどまらずに、自分達の性欲のはけ口にしていた。女性経験がない身としては、羨ま、ごほっん。

人として、見るに耐えない悍ましい光景を見ては、どっちにするから火を見るよも明らかだった。

 

化け物に襲われているのに、骸骨が助けるのも良い印象を与えないような気がするな。かと言って、低レベルのモンスターに対して、今の装備はオーバースペック過ぎるしな。

村人と同じ格好をして助ければ、良いんじゃないか。

モモンガは、イベントリを探っている目当ての物を探し当てた。

 

人化の指輪。

ユグドラシルには、味覚は存在しないが、パブ効果を与える為に食事が存在していた。

だが、飲食不可の種族を選択したプレイヤーから、不満が上がった。

その声は非常に大きく、一種のお祭りとなり、ついには腰の重い運営を動かすに至った。

その効果は、人間種に姿を変えるアイテムだった。

だが、あくまでも食事を可能にするだけなので、指輪をつけている間は異業種のスキル等は使えなくなる。

また、他プレイヤーにはアイテムを使っている事がバレル仕様になっている為に、弱体化しているのも簡単に分かってしまうデメリットが存在した。

 

モモンガは人化の指輪を使用して、人間の姿になった。その姿は、現実世界の鈴木悟そのものだった。

ラフな服装に着替えたモモンガは、ゴブリンの大群に襲われている村におっとり刀で助けに入っていた。

 

モモンガの装備している武器は、ただの剣というアイテムであり、何故保管しているのかと、疑問に思う程の武器であった。

モモンガが適当につけた武器だが、腐ってもレリック級。

その武器が内包する能力は、この世界では伝説級であった。

通常の剣などは、使い方によっては五回振れば使えなくなる事もあるが、この剣は決して壊れる事のない。

モモンガの振るう一撃で、数匹のゴブリンは物言わぬ死体と成り代る。だが、攻撃を緩める事はなくゴブリンの死体が増える一方だった。

 

剣を持つ男に恐怖を抱いたゴブリン達は、ゴブリンの傭兵である渡りを呼び出した。

渡りのホブゴブリンも内心では、ビビりまくっていた。

現状では、逃げる事も出来ない事はないが、虐殺を続ける男には感情を感じられなかった。

そんな男に対して人質は有効なのか、無効なのか、考えているうちに男が目の前に来てしまった。

男の持つ剣は、幾人もの同族を血だるまにしたにも関わらず、刃こぼれをしないどころか、血さえもついてはいなかった。

男が放つ攻撃に対して、反応が出来なかったはホブゴブリンは、他のゴブリンと同様に死んでいった。

 

ゴブリンを殺し続けて数十分後、村からは生きているゴブリンはいなくなった。

 

「終わった」

ゴブリンを殲滅したモモンガは、切り株の上に座っていた。

流石に数百匹のゴブリンを作業とはいえ、精神的に疲れるものがあった。

作業中にゴブリンが男性を持って何かを言っていたが、訳が分からなかったので、取り敢えず殺しておいた。

途中で人間が何か喚いていたが、全く理解できなかった。アレは人間の姿を借りた怪物かなと思った程だった。

作業が終わったところで、目のやり場に困る破廉恥な格好をした女性が話をかけていた。

異世界ゆえに、言葉が違うのか全くわからない。だが、下手に頷くとロクな事にならないので、無視に徹する事にした。

 

しかしー、現実にしろ、ゲームにしろ、やるべき事が残っていた。

それは、18禁行為の確認だった。

目の前で行なっていたとはいえ、自分も出来るとは限らない。幻覚や幻等の攻撃を受けた可能性が捨てきれない中で、確認しないのは愚行だ。

だからこそ、破廉恥な格好をしている女性で確認しなければならない。否、実験をしなければならない。決して、女性に触れたいとかでは...ない。

それに、こちらには記憶操作の魔法がある。

ナニかが起きたとしても、記憶をいじってしまえばなんの問題もない。

よし、気合いを入れたモモンガは、タイプのごほっん。

初めて入った小屋にいた女性で実験しようと、心なしか歩みを早めていた。

小屋の中に入ると、まだ半裸のままで何かを言っているが、ショートカットの女性を触る事に心に決め、手を伸ばした。

 

 

英雄が小屋を出て行ってから数十分後に、阿鼻叫喚のゴブリンの鳴き声はなくなっていた。それと同時に、生き残った村人の喜んでいる声も聞こえてきた。

小屋の隙間から見える英雄様は、特に答える様子もなくこの場所に向かって小走りでやってきた。

英雄様は、扉からゆっくりと顔を出して、こちらの様子を伺っている。

そんな様子を少し可笑しそうに見ていた私達に英雄は、あわあわと動揺した様子立っている。

「あの、助けて頂いてありがとうございました」

「...」

「お礼などは何をしたらいいのですか」

「...」

「もしかして、ギルドから依頼があったのですか」

「...」

自分で話し掛けておいてアレだが、この英雄様はもしかして、この地域の人間ではないのかもしれない。

困惑しているのも、言葉がわからないなら納得が出来る話だからだ。

では、言葉がわからない人間に対して、どんなお礼がいいのかは、いまいち分からなかった。

こんなとは言いたくないが、辺境の村では明日を生き抜く事さえ厳しいので、お金を渡したくてもそもそも無い。

かと言って、まともな武器さえも無いのに、英雄様が欲しがる武装などはありはしない。

特に英雄様が持っている刃こぼれをしない剣などは、英雄譚に出てくる秘宝といっても過言でないからだ。

しかしながら、運がいい事に英雄様は男性だった。

男性ならば、自分の欲望を解放する女性はいくら居ても困らない筈。ならば、何もない自分達が出せるモノを出すしかない。

ゴブリン達に服を剥ぎ取られたままの格好だけど、まだ行為は行われていない為に英雄様にも失礼はない筈。

言葉がわからないのなら、話さなければいいのだ。ただ、お礼がしたいと感謝を込めて、笑顔で手を広げて英雄様を待てば良いだけだった。

 

ゆっくりと英雄様の手は、私達の中で唯一のショートカットの女性に向かっていった。

彼女も満更でもない様子で、英雄様の手を包んで自分の胸に手を誘導していった。英雄様の表情は焦った様に、顔を赤らめて息を荒くしていた。

そんな子供の様な振る舞いに、ニヤニヤしながらも私達は優しく見守っていた。

 

こんな怪物が跳梁跋扈している時代では、強い男はとてもモテる。

確かに、顔を重要視している女性もいない事はないが、特に辺境の村では強さが重視される傾向にあった。

今回の事に限らず、悪い人間もいる為に強さが求められている。

そんな情勢の中で、強い男の子供を身籠もれば、強い男に守ってもらえるという安心感が生まれる。また、そんな強さがあれば、村の安全度も比例して上がっていく。

だからこそ、数百匹のゴブリンを殲滅出来る英雄様に身体を任せるのは、メリットはあってもデメリットは存在しない。

 

英雄様が彼女の胸を触り始めて、行為におよぶかなと思ったと頃、モモンガは、胸の感触を楽しみながら考えをまとめようとしても、上手くいかなかった。

そして、初めて触る胸の感触に感動を覚えながら、モモンガはそっと考えるのをやめた。

胸を堪能し終わって冷静な感情が戻ってきたモモンガは、ありがとうの意味を込めてお辞儀をして小屋を後にした。

 

 

 




言い訳のコーナー。
この小説でもないが、投稿者の妄想が具現化されただけなので、クオリティに大幅に変化する事があります。
また、仕事の関係で、イベントリーダーがあったり、夜勤があったり、ゲーム発売されたり、睡眠をとっていたり、不規則な生活が続いているので、遅延したり、読み専に戻ったりしますが、数少ないお気に入りをしてくれた人に感謝を込めて頑張っていきたいです。






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