- 161 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/02/08(土) 21:40 [ sihAhTiM ]
- ここは紳士と淑女が集う高級レストラン。オープンしたばかりだが料理の美味さは
もちろん、特設舞台で行われるショーが話題となって連日予約で一杯だ。
「ここにはよく来るのですか?」
「ええ、もう今年に入って3回目です。ショーが楽しみで楽しみで」
「ハハハ、私もですよ。・・・・おや、そろそろ時間のようですね」
客席の照明が段々暗くなり、舞台にライトが当てられた。司会が厳かに言う。
「レデイ-ス&ジェントルマーン。ようこそレストランモララーへ。
皆様お待ちかねのショーをこれより始めさて頂きます」
客席から歓声と拍手が沸く。
「それではスタート致します。皆様どうぞお楽しみ下さい」
舞台の幕がスルスルと上がった。そこにはちびフサとちびしぃとべビしぃがいた。
ちびしぃのお腹が膨らんでいる。妊娠しているのだろう。
「アナタ、コワイ・・・・・」
「大丈夫デチ!しぃタンとべビタンとお腹の赤ちゃんは僕が守るデチ。僕は父親ナンデチ!」
司会がすかさず言う。
「おーっと皆様聞きましたか。父親だそうです。劣等種族が大口を叩きますね。
ま、それだけしか出来ない生き物なんですけどね」
客席からどっと笑いが漏れる。
「何がおかしいデチ!とっとと僕達を自由にするデチ!さもないと後悔するデチヨ!」
「・・・だそうです。皆様。それでは後悔させてもらおうじゃないですか。
出でよ!G-BOYS!」
勇ましい音楽がレストランに流れ出した。そして舞台の両脇から1人ずつ走って来て、
舞台中央でハイタッチをした後に客席を向いた。
「モララーです!」
「モナ-です!」
「俺たち虐殺ボーイズ、人呼んでG-BOYS!」
客席から拍手と口笛が飛ぶ。
- 163 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/02/08(土) 22:19 [ 8NGeoIfI ]
- モララーがちびフサに向き直って言った。
「さ、来いよ。俺らに勝てば君らは自由だぜ?」
「約束デチヨ・・・覚悟!」
ちびフサはモララーに向かって突っ込んだ。モララーは迎え撃つ姿勢をとる。
2人の距離がギリギリまで縮まった時、突然フサが自分の毛をちぎった。
「!?・・・・うわっ!」
モララーは目を抑えた。ちびフサがちぎった毛を目に向かって投げつけたのだ。
動きが止まったモララーにちびフサは渾身の力で体当たりをくらわせた。
モララーは目を手で抑えていたので受身もとれず頭から舞台に倒れた。体をピクピク
させて起き上がれない。
「ヤッタワ アナタ!」
「ミューミュー♪」
「へえ・・・・なかなかやるモナね」
モナーが微笑を浮かべて言った。ちびフサはモナーの方へ向いた。
「ぜえぜえ・・・・・・次はお前デチ。降参するなら今のうちデチヨ?」
「そういう台詞を吐くのはまだ早いモナ」
「え?・・・・・わああ!!」
ちびフサは叫んだ。いきなり後ろから自分の頭をつかまれたのだ。振り向くとモララー
がニヤニヤと笑っていた。
「そ、そんな!動けないんじゃ・・・」
「バーカ、芝居だよ、し・ば・い。あんくらいでやられる訳無いだろうが。
お前ら下等生物とは頑丈さが違うんだよ」
モララーは空いてる片手でナイフを取り出した。
「ったく、まだ目がいてえぜ。悪いお毛毛だ。もうオイタが出来ないようにしなきゃな」
「な、何を・・・・ヒイイ!」
モララーはナイフをちびフサの刺し、一気に下ろした。背中の皮がベロンと剥けた。
「ヒギャアアアアア!ヤメテーーーーー!」
「アナター! オナガイヤメテー!」
「ミューミュー!!」
「ふふふ、まだまだだよ」
モララ-は冷静にちびフサの皮を剥ぎ続けた。腹。手足、頭、顔・・・・ついさっきまで
白い毛で覆われていたちびフサは血塗れの肉塊に変わって行った。客席の人々は声もなく、
興奮した面持ちで舞台の惨劇を恍惚と見つめていた。
- 165 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/02/09(日) 22:30 [ HT03Oa6A ]
- 「ウッウッ・・・・フサのお毛毛が、白いお毛毛が・・・・」
ちびフサの泣き言を無視してモララーはモナーに言った。
「おい、そっちも始めてくれや」
「了解モナー♪」
モナーがちびしぃとべビしぃに向かって歩き出す。べビは父親の無残な姿に声も無く
涙を流していた。ちびしぃはそんなべビに「ママガ ツイテル。アンシンシテ」と言うとモナーに
向かって叫んだ。
「近付カナイデ!コレガ見エナイノ!」
ちびしぃの右手には五寸釘が握られていた。
「へえ、そんなのどこで手に入れたモナ?」
「サッキ舞台ノ袖テ拾ッタノヨ。来タラ刺スワヨ!本気・・・・」
ちびしぃは言葉を失った。モナーが突進し始めたのだ。ぐんぐん距離は縮まる。
ちびしぃは五寸釘を振り回したがモナーに軽く避けられ右手をつかまれた。
「腹ボテのちびにやられるほどモナーは間抜けじゃないモナ♪」
「クッ・・・・・・」
「ミューミュー!!」
べビしぃが母親の足元で泣き叫んだ。モナーはそれを見るとニヤリと笑ってべビを空いてる
手でつかんだ。そして近づけて行くーーーちびしぃの右手の五寸釘へ。
「! ヤ、ヤメテ! ナニヲスルノ!」
「ふふふ、我が子をその手で殺す感触を楽しむモナ」
「!!ヤメテヤメテ!! オナガイ! ダッコスルカラ!」「ミューミュー!」
モナーはべビが泣いて口を開けた瞬間に一気に釘へと動かした。五寸釘がべビの口に入り、
喉を破って体内を走り肛門から釘先が出るまで手の力を緩めなかった。
「ビュッビイイ!!ミュウウガキャイイイイイイ!!!」「イヤアアアアアア!ベビチャアアアアアアン!!!」
ちびしぃの右手にべビの血が垂れる。その手の先の釘にはべビが串刺しになっている。
「あーあ、殺しちゃった、ひどい母親だモナ」
「ベビチャン・・・・・ワタシノベビチャン・・・・」
ちびしぃの目は光を失い体は硬直していた。それを見たモナーがモララーに目配せすると、
モララーはナイフを投げてよこした。
「さて仕上げモナ」
モナーはナイフをちびしぃの腹に刺し、裂いた。膨らんだ腹が縦に割れ、血が噴出す。
モナーはその中にてを突っ込み、何かを取り出した。4本の足が付いており、表面に
多くの毛が生えているものーーー胎児だった。
腹の子を抉り出されてもちびしぃは「ベビチャン、ベビチャン」と繰り返す。遂にモナーが切れた。
「ああウザイ!そんなにべビが欲しいならやるモナ!」
モナーはべビの刺さった五寸釘をちびしぃの喉に突っ込んだ。釘先が喉を破り
首の後ろから出た。
ちびは口の中に我が子を頬張ったまま横に倒れた。
客席で少し騒ぎがあった。失神したり嘔吐する者がいたのだ。この店ではよくある事だ。
- 167 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/02/09(日) 23:07 [ HT03Oa6A ]
- 「ほれ、お前の子だ。毛が生えてるって事は父親似だ。良かったなあ」
モララーはモナーから受け取った胎児をちびフサの前に放り投げた。
「・・・・・・何でデチカ」
「あん?」
「何でこんな事をするデチカ? 僕らがお前達に何をしたっていうんデチカ。
僕らはただ家族や仲間と平和に暮らしたいだけなのに・・・・・・」
「理由?んなもん無いよ。空き缶をドブ川に蹴り込むのに理由が無いようにね」
「・・・・僕らはゴミと同じデチカ。しぃタンもべビタンも、この子も・・・・・」
「ま、そーいう事じゃない?」
「・・・・恨むデチ」
「は?」
「お前ら恨むデチ。お前もモナーもこのレストランの店員も客も僕らを見捨てた全てを
・・・・・・・僕は恨むデチ」
ちびフサの目は真っ赤に充血していた。血塗れのその体よりももっと深く激しい赤に。
モララーは背中に冷たいものが走った。だがすぐに気を取り直す。
「そうか、じゃ、地獄でせいぜい頑張って恨んでくれ。応援してるぜ」
そう言うとちびフサの首を捻った。ボキリという音がして首が垂れる。
モララーはちびフサの死体を放り投げると舞台の中央に向かう。既にモナーがそこで
待っていた。2人はうやうやしく客席に頭を下げた。司会の声が響く。
「皆様これにて今宵のショーは終わりでございます。G-BOYSに盛大な拍手を!」
客が一斉に立ち上がり万雷の拍手を2人に浴びせる。
「ブラボー!」「ファンタスティック!」「グレート!」
ここは紳士と淑女が集う高級レストラン。美味しい料理と華麗なショーの素敵なところ。
貴方も一度いかがですか?
<完>