大会3連覇の偉業に向けて、遠藤エミが勢いを加速させる。新女王としてのプレッシャーもあってか、今年3月に行われた地元びわこのLオールスターは予選トップに立ちながら、準優1号艇でよもやのF。取りこぼすレースも多かったことに「今年に入ってからリズムはよくなかった」と振り返った。
ターンの鋭さは女子レーサーの中で指折り。2月の三国・Aレディース優勝を皮切りに、ここまで昨年と同じ5V。直前の福岡・ヴィーナスSも予選をオール3連対でまとめると、準優もインからトップSで逃げ切る圧勝劇。これで10月のびわこ(優勝)から3場所連続でファイナル進出とリズムは急上昇だ。
決戦の舞台、芦屋は優勝こそないが昨年のLチャンピオンで優出(6着)するなど、1着も多くコンスタントに結果を出せている水面。女子賞金ランクは5位(11月15日現在)で、ベスト12までが走れるQクライマックス出場はほぼ当確。思えば昨年、この大会Vで賞金ランク2位に浮上。流れをつかんだまま女王への階段を一気に駆け上がった。思い描いたイメージで、遠藤が女王の貫禄を見せつける。