APEC交渉中に中国が“圧力”行動 否定するもパプア側は「あった」
APEC(アジア太平洋経済協力会議)は、初めて首脳宣言の採択を見送って閉幕したが、首脳宣言の文言をめぐって、中国の代表団が議長国の大臣の執務室に強引に入り、交渉しようとしていたことが明らかになった。
議長国・パプアニューギニア外務省のスポークスマンによると、中国代表団のメンバーは、首脳宣言をめぐる交渉が続いていた17日、パプアニューギニアの外務貿易相との面会を求め、これを断られると、強引に執務室へ入ろうとしたため、その後、警察官が配置されたという。
議長国が取りまとめる首脳宣言に、中国側の意向を反映させようとしたとみられ、パプア政府当局者は、「不適切」だと不快感を示しているが、中国の代表団は、翌日の会見で、この出来事を強く否定していた。
中国外務省・王小竜国際経済局長は、「悪意を持った人がデマを流していると思う」と述べた。
米中の対立だけでなく、中国の強引な外交運営が表面化したことになる。