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【プロ野球】

広島・誠也、来季から背番号「1」 前田智徳以来6年ぶり

2018年11月20日 紙面から

来季の背番号が「51」から「1」に変更になる広島・鈴木

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 広島は19日、鈴木誠也外野手(24)の来季の背番号が「51」から「1」に変更になると発表した。背番号1は前田智徳さんが2013年限りで現役を引退して以降、空き番号だったが6年ぶりに復活。チームの主軸に成長を遂げた男は「1」を背負う責任感と自覚を口にした。

 「カープの中で伝統のある番号だと思う。数字で野球をするわけではないですけど、周りの期待は今年以上になると思う。それに応えられるようにしっかりとやっていきたい」

 鈴木にとって背番号1のイメージは「前田さん」。通算2119安打を誇り「孤高の天才」と称された伝説の打者だ。球団は前田さん本人の了承も得ているという。これまで背番号1にふさわしい成績を残してきた。プロ6年目の今季は124試合に出場し、打率3割2分、自己最多30本塁打、94打点。4番としてチームをリーグ3連覇に導き、日本シリーズでは敢闘賞にも輝いた。

現役時代の前田智徳

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 球団もその働きを高く評価。鈴木球団本部長は「重みのある番号。この背番号を背負えるのは誠也しかいない。3年間、安定した成績を残している」と説明した。

 鈴木は9日に昨年の手術箇所である右足関節の抜釘手術を受け、この日午前中に抜糸を終えた。マツダスタジアムでは治療に専念。年内には打撃や走塁も解禁となる見込みで、表情も明るい。

 「抜糸をしたので、少しずつやれることは増えてくる。11月は汗をかいてはいけなかった。動けなくてゆっくりしたので12月はしっかり動いて鍛え直します」。向上心あふれる男はどこまでも貪欲。カープの伝統を引き継ぎつつ、背番号1を鈴木色に染め上げる。 (杉原史恭)

 

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