デバックモードとは、Android端末をパソコンにつないで、パソコンから端末を操作できるようにするモードです。端末を操作するにはADBコマンド(Android Debug Bridge)などを使用します。実際にAndroid端末をADBコマンドで操作するには、パソコンにドライバをインストールする必要があります。
※Android2.3では「設定」、「アプリケーション」、「開発」の順に開き、「USBデバック」をタップすることでデバックモードに設定できます。その場合、以下の操作は必要ありません。※この項は、「設定」のシステム欄に「開発者向けオプション」が表示されていない方のみ必要な操作です。表示されている場合には、次の「デバックモードに設定する」の項を参照してください。
1.Android端末の「設定」を開き、システム欄の「端末情報」をタップします。※タブレットの場合は「タブレット情報」と表示されています。
2.ページ下方の「ビルド番号」の項を7回タップしてください。
3.4回タップした時点で「デベロッパーになるまであと〇ステップです。」と表示されます。(〇は残り回数)3.7回タップすると「これでデベロッパーになりました!」と表示されます。
4.「設定」に戻り、システム欄に「開発者向けオプション」が表示されていることを確かめてください。
開発者向けオプションを非表示にする※この作業を行う必要はありません。予備知識として記載します。表示させた開発者向けオプションは、非表示にすることができます。非表示にするには「/data/data/com.android.settings/shared_prefs/development.xml」を削除してください。
1.Android端末の「設定」を開き、システム欄の「開発者向けオプション」をタップします。
2.一番上の「USBデバック」をタップします。
3.「USBデバックを許可しますか?」と表示されるので「OK」をタップします。
4.「USBデバック」にチェックが入っていることを確認してください。
「デバックモードに設定する」でチェックを付けた「USBデバック」をもう一度タップし、チェックを外してください。
デバックモードとは、アプリケーション開発者向けに用意されたモードです。そのため、内部のファイルの保護などのセキュリティーがほぼ無効化されています。通常は、Android端末にパソコンを接続してもアクセスできるファイルが制限されていますが、デバックモードに設定するとMTP・PTP・MSCの通信を禁止していてもファイルが書き出せてしまいます。写真や音楽をパソコンで整理できるアプリなどは特に注意が必要です。これらのソフトはデバックモードでの通信を利用している場合が多いため、データ通信を制限していたとしても、情報漏洩してしまう危険性があります。 デバックモードを使用するソフトは、下記のようなソフトがあります。「Yahoo! スマホマネージャー」「Moborobo」「SnapSeed」「Tapnow」等
デバックモードは、Android端末単体ではできないことができるためとても魅力的です。しかし、正しい使い方をしないと端末が起動できなくなるばかりか、最悪データが流出する危険性もあります。アプリケーション開発者など、セキュリティー対策ができて、なおかつどうしてもデバックモードが必要な方以外は、多少便利でもデバックモードはオフにしておくことをお勧めします。
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