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【一般スポーツ】

トヨタ自動車サヨナラ日本一 上野に雪辱!長崎だアボットだ

2018年11月19日 紙面から

トヨタ自動車-ビックカメラ高崎8回裏無死二、三塁から長崎の犠飛でサヨナラ勝ちし、喜ぶトヨタ自動車の選手たち=神宮球場で(伊東朋子撮影)

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 ソフトボールの日本リーグ女子決勝トーナメント最終日は18日、神宮球場で行われ、トヨタ自動車がビックカメラ高崎をタイブレークの末、延長8回1-0でサヨナラ勝ちし、2年ぶり10度目の優勝を果たした。モニカ・アボット投手(33)が上野由岐子投手(36)とのエース対決に投げ勝ち、最高殊勲選手に輝いた。

 長崎の犠飛で、三塁走者・塚本が生還すると本塁上に歓喜の輪ができた。190センチの長身で一際目立つアボットは真っ先に駆け寄った。2008年北京五輪に米国代表として出場した翌09年に加入して10年目。「お互いに必要とし、信頼し合う仲間たち」と喜びを分かち合った。

 5回、先頭の内藤に二塁打を浴び、最大のピンチを迎えた。打線は下位へ向かう。「ここは三振を狙う場面」とギアチェンジ。後続を三者三振に仕留め雄たけびを上げた。

 上野にノーヒットノーランを喫した17日の対戦では初回にソロ本塁打で失点したが、この日の3位決定戦の太陽誘電戦と決勝まで2日間で3連投にもかかわらず21イニング無失点。疲労はあったが「体は年を取ったけど心は若いから」と笑い飛ばした。

 米国代表に復帰した今季は日本リーグのほか、米国プロリーグ、世界選手権(千葉)などソフトボール漬けの日々だった。「いろんなところで競技を見せることが20年東京五輪やその後のソフトボールの未来につながる」。第二の故郷、日本での五輪と、競技への思いに突き動かされている。

 「ビックの対決は私と上野さんとの投げ合いになる。対戦はいつも楽しみでワクワクする。そして最後に私が勝てた」。多くのファンの前で、最高の好敵手に投げ勝っての覇権奪還に胸を張った。 (伊東朋子)

 ▽3位決定戦

トヨタ自動車 1-0 太陽誘電

(太陽誘電は3位)

 

 ▽決勝

トヨタ自動車 1-0 ビックカメラ高崎 

(トヨタ自動車は2年ぶり10度目の優勝)

 

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