アマチュアボクシングの第88回全日本選手権は18日、茨城・城里町の水戸桜ノ牧高常北校体育館で各階級決勝を行い、ライトウエルター級で成松大介(28)=自衛隊体育学校=が、同門の秋山佑汰(24)に3回判定5-0で勝ち、通算8度目の優勝を連覇で飾った。秋山に手数で押される場面もあったが、正確なパンチでジャッジにアピールし、接戦をものにした。
今夏、日本ボクシング連盟は、日本スポーツ振興センターが成松へ支給した助成金を不適切流用したことが発覚、山根前会長が辞任する騒動があった。「あの時期は朝から晩までテレビをつけたら自分の顔が出てて…。心身がボロボロにもなった時期もあった。ただ、その中でコンディショニングの大切さなどにも気付くことができました」。騒動も乗り越え、東京五輪への道を再び歩みはじめている。 (藤本敏和)