【大相撲】貴景勝、まわし締め直して1敗堅守 単独トップ2018年11月19日 紙面から
◇九州場所<8日目>(18日・福岡国際センター) 小結貴景勝(22)=千賀ノ浦=が妙義龍を引き技で仕留めて1敗を堅持し、単独トップに立った。平幕の大栄翔と阿武咲は2敗に後退。大関陣は高安(28)=田子ノ浦=が正代を下して6勝目。豪栄道は嘉風を退けて5勝とし、栃ノ心は竜電を破って連敗を3で止め、星を五分に戻した。御嶽海は逸ノ城との関脇対決に勝って5勝目。 ◇ 仕切りの合間に土俵上で締め込みを締め直すハプニングがあったが、貴景勝は引き落としで妙義龍に勝って1敗を堅持。阿武咲、大栄翔が2敗目を喫していたため、貴景勝が再び単独トップに立った。 2回目の仕切り後に呼び出しから締め直してもらったが、「水にぬらして硬く締めてる」という締め込みに呼び出しも苦戦。2人がかりで1分以上かけてなんとか締め直した。 長さ調整に失敗したといい、貴景勝は「全部おれが悪いです。ああいうことも15日間あったらある。勉強になった。あれで精神がぶれたらそこまでです」と反省しきりだった。 それもあってか、「立ち合いはゼロ点。最悪っす。気持ちとか精神的な部分ですけど、今場所一のダメな相撲。きのうのほうが全然よかった」と話したが、すぐに左へ回り込みながら引き落としと、勝負の流れは渡さなかった。 勝ち越し一番乗りに王手をかけの単独トップに立った。小結が8日目を終了し、単独首位なのは1993年春場所の若花田(後の横綱3代目若乃花)以来、約25年ぶりだが「今日で半分っすからね。まったく関係ないですから。全部負けたら負け越しやし」と淡々としていた。 (岸本隆)
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