高級車を盗み不正に輸出したとして、大阪府警などは15日までに、窃盗や関税法違反などの疑いで12人を逮捕した。府警によると、盗まれたのはトヨタのレクサスなど。盗難車を正規の輸出許可を受けた中古車と入れ替える手口で約270台を輸出しており、府警は被害額が約16億円以上に上るとみている。
逮捕されたのはパキスタン国籍の自動車販売会社役員、チーマ・チョドリー・モハンマド・アティーク・ラフマン容疑者(55)=東京都北区神谷1=ら。チーマ容疑者は盗まれた高級車を保管し、輸出の発注を担当していた。「レクサスや四輪駆動車が人気なのでよく売れた」などと供述しているという。
府警によると、輸出先はパキスタンやイランなど。2017年1月~同年9月までに約270台を輸出し、裏付けが取れた約200台の被害額だけで約16億円に上る。
府警によると、16年9月ころから大阪府高槻市などで高級車を狙った窃盗事件が複数発生。兵庫県警や茨城県警などとの合同捜査で、盗品車両の海外輸出を目的とした自動車窃盗グループが浮上したという。
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