『<オトナの土ドラ>・結婚相手は抽選で #07【レジスタンス、始動!】』のテキストマイニング結果(キーワード出現数BEST10&ワードクラウド)
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<オトナの土ドラ>・結婚相手は抽選で #07【レジスタンス、始動!】[字][デ]
奈々(高梨臨)との見合いを断った龍彦(野村周平)は活動に本腰を入れ「目安箱」のアカウントを起ち上げる。一方好美(佐津川愛美)に嵐望(大谷亮平)から衝撃の告白が。
詳細情報
番組内容
奈々(高梨臨)との見合いを断った龍彦(野村周平)の気持ちはどこか冴えない。しかし、ひかり(大西礼芳)から上申書を小野寺大臣(若村麻由美)宛に提出したというメールが届き、「抽選見合い結婚法」改正に真剣に取り組む気持ちに切り替えていた。ひかりは、自分が小野寺の娘であり、直談判したことを告白。そして龍彦は「ASBE」を一緒に起ち上げた広瀬(内田健司)や北風(松本享恭)をひかりに紹介する。
数日後小野寺が
番組内容2
会見を開き、「該当者が現在なんらかの病気、疾病を患っている場合は即時中断事項とする」と、「抽選見合い結婚法」の改定事項を発表した。喜ぶ龍彦たち。さらに新たな情報交換の場として「抽選見合い結婚法目安箱」のSNSアカウントを起ち上げることを熱く報告する龍彦の手は、マジックペンで汚れていたが、気付かず喋り続けた。そして龍彦たちの活動に勇気をもらったひかりは、母である小野寺にある告白をするが…。
番組内容3
一方、好美(佐津川愛美)は嵐望(大谷亮平)から「大事な話がある」と切りだされる。嵐望から伝えられた告白の内容に好美は驚き、絶望的に落ち込む。それは到底受け入れることの出来ない、嵐望の真実だった…。
そんな折、龍彦が立ち上げた「目安箱」が世間で反響を呼び、次第にマスコミに取り上げられるようになっていた。ひかりの計らいもあり、龍彦たち「ASBE」のメンバーと小野寺の面会が実現する。
出演者
宮坂龍彦: 野村周平
冬村奈々: 高梨臨
銀林嵐望: 大谷亮平
鈴掛好美: 佐津川愛美
・
山口一朗太: 平山祐介
小野寺友紀子: 若村麻由美
スタッフ
【企画】
横田誠(東海テレビ)【脚本】
関えり香【音楽】
ワンミュージック【主題歌】
高橋優「aquarium」(ワーナーミュージック・ジャパン)【プロデューサー】
河角直樹(東海テレビ)
山崎淳子(共同テレビ)【演出】
紙谷楓(共同テレビ)【制作著作】
共同テレビ【制作】
東海テレビ放送
(奈々)だから お願い。
私のこと 断って。
(奈々)私とは 結婚できないって。
あなたから。
(ひかり)
《彼女のこと 好きなんだ?》
(龍彦)《果たして
好きなのか どうか》
《ただ 一緒に いると
楽しいです》
(奈々)ごめん。 こんなこと
頼んじゃいけない ルールだよね。
(龍彦)いいですよ。
僕から お断りします。
(奈々)えっ…。
(龍彦)実は 僕…。 あっ。
実はというか
ご存じのとおり
お見合いは
断られてばかりで
一度も 自分から
断ったことは ないんです。
今後も
断られることは あっても
自分から 断ることは
あり得ないと 思います。
あっ。 それに 今
やらなきゃいけないことが
あるんです。
恋愛とか 結婚とかより
真剣に 取り組みたいことが。
だから 僕は 平気です。
(龍彦)好きでもない相手と
結婚するなんて つらい話です。
(龍彦)女性だけじゃなくて
男性も 人として 皆 つらいです。
(奈々)ホントに いいの?
今の僕に
できることといったら
奈々さんの依頼どおり
断ることぐらいしか
ありませんので。
ありがとう。
こちらこそ
ありがとうございました。
少しの間ですけど
奈々さんのような方と
お付き合いできて
うれしかったです。
こんな美人な方と 出会えるなら
この法律も 悪くないなって…。
一瞬ですが
初めて そう 思えたんです。
うれしかったのは 美人だから?
いや。
それだけじゃない気もします。
奈々さんは 意外と 天然だし
面白いし 素直だし。
だからだと 思います。
それ 褒められてるの?
たぶん…。
じゃあ そう 思うことにする。
(友紀子)この上申書を
作ったのは 誰?
(ひかり)今のところ
名前は 伏せますが
信頼できる人です。
(友紀子)そう。
幾つかの 問題点のうち…。
第一は
LGBTの人たちのために
抽選見合い結婚法の ルールを
改正しろってことね?
(ひかり)ええ。
大臣の ご想像以上に
深刻な問題ですから。
(友紀子)LGBTの人たちの
匿名ホットラインを
設けるためには
また 莫大な税金が
必要になるのよ?
モテないやつと同様
LGBTの人間に 使う
無駄金は 無いと
おっしゃりたいんですか?
そうは 言ってないわ。
一部の人たちのために
血税を使わせてくれと 頼んでも
圧倒的多数派の 国民の賛同を
得られるとは 限らないからよ。
あなたも ジャーナリストの
端くれなら 国民感情は
簡単に 操作できるものじゃ
ないってことは 分かってるでしょ?
(ひかり)問題は
多数決で 解決する。
そして 少数派は
切り捨てられる。
それが 民主主義だからと
突っぱねるんですか?
(事務局員)冬村 奈々さんを
お断りされるんですね?
では その理由を
お聞かせ願えますか?
それは…。
(事務局員)希望条件に
合っていませんでしたか?
僕の希望条件に あの方は…。
いや。 性格の不一致に
しといてください。
よろしく お願いします。
(バイブレーターの音)
(ひかり)「上申書。 小野寺大臣に
提出してきました」
(嵐望)そっか。
お母さん 兵庫に帰ったんだ。
(好美)うん。 やっと。
(好美)ホントは もう少し
いたいって 言ってたんだけど。
(嵐望)気さくで
いい お母さんだったよね。
で 俺 大丈夫だったかな?
(好美)えっ?
(嵐望)感触としては
悪くない気がしたけど。
(好美)うん…。
大丈夫。 いい人だって。
(嵐望)よかった。
じゃあ 今度は
うちの両親に
君を 会わせないとね。
(好美)うん。
(嵐望)今週は 出張とか
新しいプロジェクトの 追い込みで
時間 取れそうにないから
また 来週 相談しよう。
落ち着いたら 連絡するよ。
(好美)うん。
(好美)お仕事 頑張ってね。
おやすみなさい。
(あき恵)《あの男は 信用できん。
お母ちゃんの勘や》
(あき恵)《悪いことは 言わん。
やめとき》
当てにならんよ。
お母ちゃんの勘なんて。
えっ? 小野寺大臣に
直談判したんですか?
(ひかり)そう。
これは 深刻な問題だからって
ちゃんと 本人に。
すごいですね。
ひかりさんには
強力な コネが あったんですね。
強力といえば 強力かな。
娘だから。
えっ…。 娘?
そう。
公表してないけど
私の本名 小野寺ひかり。
でも 大学卒業以来
母とは 別々に暮らしてるの。
お互い 東京にいても
一年に 一度 会うくらい。
その程度の 親子仲ってことね。
そうなんだ…。
それより
たっちゃんの報告って?
あっ はい。
皆さん。
こちら 僕の友人の 北風君です。
で こちらが…。
(広瀬)ASBEの代表の 広瀬です。
よろしく。
(山口)この上申書では
LGBTについてだけでなく
抽選見合い対象者の
病気に関しても 訴えていますね。
(友紀子)私も 病気については
問題があると 思ってたわ。
提出書類には 疾患や 病歴は
書かせない配慮を 施している。
でも それが 逆に
厄介な結果を 招いてるケースも
あるんじゃないかって。
(山口)まさしく そこを改善しろと
訴えてきています。
LGBTなど セクシャリティーは
デリケートに 扱う必要があるし
永田町の 頭の固い人たちには
根回しも 必要よ。
でも 病気や 病歴のことは
至急 対応すべきね。
(ひかり)レジスタンスの団体を?
はい。
立ち上げることに したんです。
とはいっても
過激なものでは ないんですが。
(ひかり)で その団体
ASBEのリーダーが 広瀬さん。
(広瀬)本当は 当事者ではない
たっちゃんが リーダーになって
引っ張っていけばって
勧めたんだけどね。 僕は。
僕に リーダーなんて 無理です。
(北風)でも 活動内容は
僕らのことに
限ってるわけじゃないんだし。
もちろん 病気とか 国籍とか
この法律で 差別を
受けている人たち 全般を
視野に入れた 活動だけど…。
でも 僕は
リーダーの器では ありません。
(ひかり)広瀬さんは 器だと?
はい。
実際 広瀬さんの おかげで
あの法律の見直しを 目指して
人が 集まり始めてます。
中には 僕のような
LGBTじゃない メンバーも
いるんです。
(広瀬)さらに ネットを使って
友達や その仲間に
情報を 拡散してもらっています。
(ひかり)もちろん 私も ネットで
紹介させてもらいます。
そうだ。
山口 一朗太。 この方は?
(ひかり)小野寺大臣の 広報官で
メディア対応は
全て この人が 仕切ってる。
(広瀬)厚生労働省の
キャリアか…。
(ひかり)何かあったら この人が
役に立ってくれると思う。
いいんですか?
(友紀子)抽選見合い結婚法に
関する
新たな 改定事項を
発表いたします。
該当者が 現在 何らかの病気
疾病を 患っている場合は
抽選見合いは
即時 中断可能とする。
現在の病名 病歴は
事務局の 極秘事項にとどめ
口外は いたしません。
診断書などの 提出は
義務付けますが
事務局で考査の上 速やかに
対象者から 除外いたします。
(一同)よし。
(北風)やったね。 たっちゃん。
まずは 一歩 前進だね。
(鯨井)よし! 気を抜くな。
大事なのは これから これから。
(広瀬)みんな。
作戦会議を 続けよう。
各チーム フライヤーの配布と
SNS関係での
情報拡散を 進めてほしい。
併せて 署名活動も よろしく。
(一同)はい。
僕からも お知らせがあります。
このたび
新しく SNSアカウントを
立ち上げることに しました。
アカウント名は…。
抽選見合い結婚法 目安箱です。
(鯨井)はい。 つまり
意見投書箱ってことですね?
はい。 ここに
僕たちの活動内容や
状況報告を アップしながら
閲覧した人から
広く 意見を 募ろうと思います。
管理者名は 僕の名前
ASBEたっちゃんです。
あの法律への意見を
誰もが 気軽に 投稿できて…。
(鯨井)見ろ。
たっちゃんの手。
もう 汚れても
気にならなくなったんだ。
(北風)ですね。
(紅子)あなたのために
書いてもらった 偽診断書よ。
お父さまの 知り合いに
お医者さまがいて よかったわね。
これを すぐ 事務局に送って
お見合いの 中断を
申し込みなさい。
ありがたいけど…。
これからは 仕事も
休まなきゃ いけないんだよね?
(紅子)しかたがないでしょ。
あなただって 大した仕事を
任されてるわけじゃないんだから。
そうだけど…。
外出は 控えて
旅行も できないってことだよね?
(紅子)当たり前です。
家で おとなしくしてなさい。
(好美)ねえ。
ホントに 私なんかで いいの?
ホントは リーチだから
テロ撲滅隊に 行きたくなくて
妥協してるんでしょ?
いや。
(嵐望)好美。
君に 大事な話があるんだ。
(好美)大事な話って?
(嵐望)俺が 見合い相手から
断られ続けてきた 理由は…。
(嵐望)これなんだ。
この子 誰?
俺の娘だよ。
えっ?
子供が いたの?
黙ってて ごめん。
嘘でしょ?
嘘じゃないよ。
バツイチだったってこと?
ううん。 あの法律は
離婚歴のある人は該当しないはず。
結婚は していない。
今までも したことはない。
じゃあ 子供って?
子供がいる人も 抽選お見合いの
資格は ないんじゃ?
娘は 俺の戸籍には
入ってないから。
隠し子ってこと?
隠し子なんて言葉
使わないでほしい。
隠したいと 思ったことなんて
一度もないよ。
(好美)何 言ってるの?
現に 私には 隠してたじゃない。
(嵐望)何度も 言おうと思ったけど
言いだせなかったんだ。
(好美)そういうのを 隠してたって
いうんじゃないの?
(嵐望)好美。
落ち着いて 聞いてほしい。
好美に会うまでの
見合い相手には
最初に すぐ 打ち明けた。
彼女たちには
断られても 構わなかったから。
(女性)《8歳の お嬢さん?》
《ええ。 今は
海外に いるんですけど》
(女性)《ごめんなさい。
私には 無理そうです》
(女性)《お子さんが いたら
お見合いの資格は
ないんじゃないんですか?》
《いえ。 認知してないから
独身と 見なされてるんですよ》
(女性)《魅力的な方だし
もう会えないのは 残念ですけど
お断りします》
でも 好美には 言えなかった。
初めて 断られたくない人だと
思ったから。
俺は 君に会うたびに
どんどん 好きになっていった。
君と 本気で結婚したいと
思うようになった。
だから いつか
言わなきゃ いけないって
頭で 分かっていても
言いだせなかったんだ。
≪(ドアの開く音)
(従業員)いらっしゃいませ。
(従業員)お待たせしました。
(ひかり)上申書の件だけど
LGBTの方は
見通しが 立ちそう?
(友紀子)それは まだ 何とも。
ねえ? ひかり。
今日は 親子としての話よね?
(ひかり)うん。 あのう。
(ひかり)私 結婚したい人が
いるの。
(友紀子)まあ。
あっ。 お相手は どんな方?
(友紀子)うん? 誰?
(ひかり)私の恋人。
結婚したいのは 彼女だよ。
あなた 今 何て?
(ひかり)私…。
(ひかり)レズビアンなの。
(好美)この子の お母さん
どんな人?
商社に 就職したばかりのころ
赴任先のタイで 付き合ってた
女性だよ。
(好美)その人が タイで その子を
育ててるの?
母親は もう いない。
亡くなったんだ。
(好美)えっ。
(嵐望)俺は いずれ
彼女と 結婚するつもりだった。
でも 2年で 東京本社に
戻ることに なったんだ。
両親に 話したら
大反対されたけど
説得するつもりだった。
だけど…。
あり得ない 俺のミスで
億単位の穴を
あけてしまったんだ。
居づらくなった 俺は
そこを 辞めざるを得なくなった。
(好美)だから
その人を 捨てたの?
彼女には 真剣だったよ。
けど 俺は 失業して
自信もなくして
結婚なんか できるわけがないって
諦めて。
でも そのときは 彼女が 俺の子を
身ごもってるなんて
知らなかったんだ。
分かったのは 3カ月後に
彼女からの手紙で
妊娠を知らされて。
やっぱり 耐えられない。
(好美)もう それ以上
聞きたくない。
(好美)出てって。
(好美)出てってって
言ってるでしょ!
♬~
♬~
(友紀子)ひかり。 冗談よね?
あなたが レズビアンって。
彼女 取材で知り合った
小学校の先生。 すてきな人よ。
(友紀子)いや。
でも 女性同士の 結婚なんて。
(ひかり)もう 3年も
一緒に 住んでる。
だから 彼女と 一緒に
パートナーシップ証明書を
出したいと思って。
私たちが
本当に 望んでるのは
ルール改定なんかじゃない。
あのバカみたいな法律 そのものを
なくしてほしいの。
(友紀子)そんなこと…。
娘から 普通じゃないって
聞いたばかりなのに…。
普通じゃない!?
じゃあ 私は 異常者ってこと?
だって あなたが まさか…。
分かったわ。
あなたが 政治家の娘だから
彼女の方から
誘ってきたのよね。
いざとなったら
格好の ネタになる。
何かに 利用しようと
してるんじゃない?
彼女は そんな人じゃない。 彼女を
好きになったのは 私からよ。
そんなこと 聞きたくない!
お母さんは 自分の娘が…。
ううん。
大臣の娘が 同性愛者だったら
困るんだよね。
今日 話したことは
後悔してない。
でも お母さんに
理解してもらおうと 思ったのが
間違いだった。
≪(ドアの開閉音)
(紅子)あなたが 急に
味噌汁の 作り方を
教えてくれって いうもんだから。
ヒョウでも
降るんじゃないかしらね。
だって 暇過ぎて
やることないし。
うちの お味噌汁
いりこだってことも知らなかった。
うちは 代々 いりこだしなのよ。
お嫁に きたばかりの
あなたの お母さんに
私が 教えました。
お母さんにも?
リフォーム。 もう少し
先に延ばすことにしたわ。
えっ?
急いで 直す必要はないと
思ってね。
ありがとう。
えっ? ひかりさんも 同性愛者?
(北風)そうだったんだ。
(ひかり)あなたたちに
感化されて
私も 一歩 踏み出そうと思って
母に 打ち明けたんだけど…。
受け入れてもらえなかった。
(ひかり)肯定してもらえる 自信は
なかったけど 心の片隅で
認めてもらえるかもって
期待してたから。 ショックだった。
(北風)そうなるのが 怖くて
僕は 打ち明けられないよ。
親は
子供が 同性愛者なのは
自分のせいだと 思ってしまう
可能性が あるもんね。
優しいね。 私なんか 突然
目の前に 突き付けちゃった。
あの人こそ ショックだよね。
案外 真面目だから
自分を 責めてるかも…。
あの子が 女性しか愛せないのは
きっと 私のせいよね。
(友紀子)私が 育て方を
間違えたんだわ。
(山口)そう 考えること自体が
間違っているんじゃないでしょうか。
(友紀子)えっ?
(山口)ああ いえ。 何でも。
大臣。 本日 午後からの
取材スケジュールですが…。
(あき恵)ほら。
言わんこっちゃない。
隠し子が おったやなんて
やっぱり まんまと
だまされとったんや。
(好美)うん。
(あき恵)大嘘つきやわ。
ホンマに あんたのことが
好きやったら
最初から 言うはずやもん。
それが 抜き差しならん関係に
なってから 言うやなんて
ひきょうにも 程があるわ。
(あき恵)あんたらな
誰が見たって
お似合いや なかったよ。
純朴そうな 田舎娘と
都会の プレーボーイの カップルや。
まあ 貧乏くじ 引かんで 済んで
よかったやないか。
お母ちゃん。
悪いけど 私 忙しいんよ。 ほな。
(鯨井)おい。 たっちゃん。
見てみぃ。
はい。
「この法律には 不満しかない」
「僕は 性同一性障がいです」
♬~
(一同)ねえねえ。 これ 知ってる?
何 これ? 知らない。
こんなサイト あんの?
俺も 書き込もうかな?
批判すべきだよ。
反対の人たち いっぱい
いんじゃん。 反対。 絶対 反対。
(笹原)塚田さん。 知ってます?
最近 超 バズってるんす これ。
(塚田)抽選見合い結婚法 目安箱。
(笹原)該当者も そうでないのも
不満とか 改善点とか
言いたいこと 言い合ってるんすよ。
(塚田)へぇ。
俺も 何か 書き込んでみようかな。
(笹原)いいじゃないですか。
(鯨井)ただいま。
いやぁ。 疲れた。
署名 集めんのって 大変だな。
(北風)けど
だいぶ 集まりましたよ。
(広瀬)お疲れさま。
♬~
(光子)マコちゃん。
それ 何?
(マコ)これ 何か 最近
めっちゃ 話題になってて。
(メールの着信音)
(マコ)「奈々さん。
体調 どうですか?」
「光子さんと
さみしがってます」
「具合 悪くなったのは
お見合いのせい」
「これで 憂さ晴らし。
パンチ パンチ パンチ ハート」
「これは 抽選見合い結婚法の
被害に遭った方々が
自由に 意見を
交換できる場です」
《奈々さんも あの法律の
被害者の 一人なんですね》
《それに 今 やらなきゃ
いけないことが あるんです》
《恋愛とか 結婚とかより
真剣に 取り組みたいことが》
もしかして…。
(好美)ただいま。
(嵐望)「鈴掛 好美さま」
「本当に ごめん。
娘のことを 言いそびれて
君を 深く
傷つけてしまったことを
申し訳なく 思っています」
「タイにいる 彼女から
手紙で 妊娠を知らされたとき
僕は 商社を 首同然で 辞めて
路頭に 迷っていたから
すぐに バンコクに
駆け付けることは できなかった」
(嵐望)「そのせいで 僕は 彼女を
怒らせてしまった」
「半年後 女の子が 生まれたことを
告げる 手紙には
『もう あなたを 父親だとは
思わない』
『私たちのことは 忘れて』と
書いてありました」
「そのころ 今の会社に
再就職していた 僕は
毎月 10万円の 仕送りを
することを 決めて
今でも 続けています」
「娘に会うことは
許されていないけれど…」
(嵐望)「母親が 病死したという
知らせが 届きました」
「僕は すぐに タイに飛んで
娘を 引き取ろうとした」
「けれど 娘の祖母に当たる人から
激しく 拒絶されました」
「娘は 祖母が 育てることになり
僕には 年に一度だけ
写真を 送ってもらっています」
「娘は ことし
8歳に なりました」
「生涯 誰とも
結婚しないつもりでした」
「でも 好美と出会って
その決意が 覆った」
(嵐望)「君は 飾らず 気取らず
真面目で けなげなところが
彼女に 似ていた」
「だけど 似ているから 好美を
好きになったのでは ありません」
(嵐望)「裕福で 経済的には
恵まれていたけれど
僕は 母親からの愛情を
受けずに 育った」
「だから 君のように
母性の強い
温かい女性に
引かれてしまうようです」
(嵐望)「好美と 結婚したいという
気持ちは 本物でした」
(嵐望)「君を 好きだったことは
嘘じゃ ありません」
♬~
(嵐望)「事務局へは 僕から
断りの連絡を 入れます」
(嵐望)「銀林 嵐望」
♬~
♬~
(あき恵)《大嘘つきやわ》
《ホンマに あんたのことが
好きやったら
最初から 言うはずやもん》
(アナウンサー)実は 今 大変
盛り上がっている SNSが
あるんです。 その名も
抽選見合い結婚法 目安箱。
このアカウントを 中心に
この法律についての
様々な意見が 拡散され
話題を呼んでいます。
(山口)かしこまりました。
お嬢さまからの
ご紹介ということで
特別に 大臣との ご面会を
セッティングさせていただきます。
お見合い? 残念ながら
断られ続けてるよ。
(母)そっか。
平気だよ。
逆に いいことも あったから。
(母)いいこと?
もう 心療内科には 通ってない。
手も洗ってないよ。
(母)じゃあ 治ったの?
うーん。 たぶんね。
今 本気で 取り組んでること
あってさ。 だからだと思う。
母さんが送ってくれた ネクタイ。
もしかしたら
幸運を呼ぶ ネクタイかも。
(母)そう。 久しぶりに
龍彦の声 聞いたら 安心した。
体には 気を付けてね。
うん。 ありがとう。 じゃあ。
(山口)お嬢さまから
ご紹介を受けました
ASBEの 宮坂さんです。
初めまして。 ひかりさんの
知り合いの 宮坂 龍彦です。
(山口)そして こちらが…。
(広瀬)ASBE代表の 広瀬です。
今日は お時間を頂き
ありがとうございます。
この 上申書を 作ったのは
あなただそうですね?
あっ。 はい。
(広瀬)私たちは
抽選見合い結婚法の 改正を願って
様々な活動を しています。
中でも この宮坂君が中心で
行っている
目安箱という SNSが
マスコミに 取り上げられ始めてるのは
ご存じでしょうか?
(友紀子)もちろん 知ってますよ。
あなたが 管理者なんですね?
はい。 中には 僕たちの
気付かなかったことも あったので
とても 参考になってます。
(広瀬)そして これが
法律の見直しを 呼び掛けて
集まった 署名です。
♬~
あのう。 団体の陳情ではなく
個人的な お願いが あります。
ひかりさんとの ご関係を
修復してもらえませんか?
目安箱って いったかしら?
そこに届く意見を
参考にしてみます。
毎月 整理した上で
こちらに 送ってください。
ただし 法律の見直しを検討すると
言ってるわけでは ありません。
無視はしないという 意味です。
はい。 必ず お送りします。
(広瀬)よろしく お願いします。
あっ。 あのう。
(山口)お時間ですので。
♬~
マコちゃん。 光子さん。
(マコ)わあ! 奈々さん。
(光子)お久しぶりじゃない。
もう 復帰できんの?
ううん。 今日は 休暇願の
延長申請に 来ただけ。
あっ。 これ 差し入れ。
(マコ)ありがとうございます。
何だ。 まだ やっぱ
体調悪いんですね。
うん。
(光子)毎日 何してんの?
全然 出掛けらんないんでしょ?
お料理とか お掃除。
お洗濯も。
ちょっと ごめん。
えっ?
(嵐望)奈々。 久しぶり。
久しぶり。
驚いたな。 嵐望から 連絡なんて。
君に ちゃんと 話さなきゃ
いけないことが あってさ。
フフッ。 フフフ。
ごめん。
嵐望が ホントは
お父さんだったなんて。
びっくりし過ぎて。
いまさらだけど
奈々には 本当のことを
話しておきたかったんだ。
ずっと 黙ってて ごめん。
内緒にしてくれて 正解。
付き合ってるときに
子供が いるだなんて
打ち明けられてたら
きっと 大激怒して
当たり散らしてたと 思う。
(嵐望)やっぱり 誰でも怒るか。
他にも 誰か 怒らせたの?
実は 本気で 結婚したいと
思う相手に 巡り合えたんだ。
♬~
♬~
そんな結果に
なっちゃったんだ。
(嵐望)うん。
でも
嵐望が 本気で好きなら
諦めない方が いいんじゃない?
誠心誠意 根気よく
ぶつかっていきなよ。
でも 俺たちには
あの鉄の壁が あるよ。
抽選見合い結婚法っていう。
普通の恋愛なら 何とか
修復できるかもしれないけど
彼女は 次の見合いに
進まなきゃいけない。
(嵐望)奈々の方は?
どうなの?
リーチに なっちゃったから
見合いを 中断してるの。
仮病なんて ずる 使って。
軽蔑した?
(嵐望)ううん。
仕方ないよ。
そう簡単に 抽選なんてもんで
フィーリングの合う人に
出会えるわけ ないもんな。
でも その抽選で 嵐望は
当たりくじを 引いたわけでしょ?
だったら その彼女のこと
やっぱり 諦めちゃ 駄目だよ。
何?
(嵐望)奈々。 変わったね。
えっ?
優しい子になった。
何 それ?
前から 優しいわよ 私は。
(嵐望)だっけ?
忘れたの?
(広瀬)ここの ラジオ局は
手応え あったね。
(北風)ディレクターさんの
リアクションも 悪くはなかったよね。
どんな番組でも いいから
いつか 僕たちの活動のことが
取り上げられると いいね。
(北風)たっちゃん?
僕が 唯一 断った
お見合い相手。
(北風)例の美人?
新しい お見合い相手かな?
イケメンと 美人で
すごく お似合いだよね。
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♬~
(嵐望)誰?
最後の お見合い相手。
「僕なら 大丈夫です」って
私のために 断ってくれた人。
(嵐望)へぇ。 いい人だね。
悪質な見合い相手も 多いのに。
うん。
♬~