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新型インフル備え万全に 高岡市民病院で訓練

感染症病棟で訓練を確認する医師や看護師=高岡市民病院で

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 高病原性の鳥インフルエンザの発生を想定し、患者の受け入れ態勢を確認する新型インフルエンザ対策の実地訓練が十五日、高岡市民病院であった。訓練は二〇〇六年度から県内の医療圏で行い、同病院は一三年度以来、二回目。

 想定は、東南アジアを中心に鳥インフルエンザの人への感染が多数発生。東南アジアのツアー旅行から帰国した三人に発熱や嘔吐(おうと)の症状が出た。新型インフルエンザが疑われ、感染症指定医療機関の県高岡厚生センターを受診し、感染症病棟で診察と入院を受け入れるという内容。同病院の医師や看護師、県高岡厚生センター職員が訓練し、県内医療機関や消防本部、市町村、県厚生センター・保健所の職員らが見学した。

 厚生センターからの受診の依頼からはじまり、感染症病棟の準備、陰圧テントの設置、患者の誘導など一連の対応はDVD映像で視聴。患者三人のうち一人が重症という設定で、防護服着用の医師や看護師が感染症病棟で、検体採取や血液検査、エックス線撮影する訓練に取り組んだ。見学者はモニターで生中継を視聴した。複数の患者が受診する場合に同病院が病原菌を拡散させないために使う「陰圧テント」も紹介された。遠山一喜(かずき)院長は「パンデミック(世界的大流行)にならないように被害を最小限にくい止める訓練は大変重要」と話した。 (武田寛史)

 

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