【ゴルフ】松山、残った! 前半大ピンチも後半底力で33位2018年11月17日 紙面から
◇ダンロップ・フェニックス<第2日>▽16日、宮崎市・フェニックスCC(7027ヤード、パー71)▽曇り後雨、14・1度、西北西2・4メートル▽賞金総額2億円、優勝4000万円▽84選手▽観衆3506人 初日に誤球騒動で56位と出遅れた松山英樹(26)=レクサス=は一時は予選落ちの大ピンチに陥ったが、後半に復調。69と2打伸ばして通算1アンダーにし、33位で決勝ラウンドに進んだ。首位のエミリアノ・グリジョ(アルゼンチン)と7打差から大逆転を狙う。世界ランク1位でメジャー通算3勝のブルックス・ケプカ(米国)も通算5アンダーで7位に上がった。 いつ崩れてもおかしくない状況からはい上がれるのが、世界を舞台に戦うトップ選手の証しか。松山はこの日、スコアメイクに欠かせない2メートル以内のパットを6回も外した。うち4回は前半9ホールに集中していた。 「もっと崩れてもおかしくなかった感じもあるし、もっと伸ばせた感じもある」 予選当落線上の1オーバーでスタートした。ドライバーを握る選手が少ない1番で、ドライバーを振り抜いた。打球は右の林に入るピンチとなったが、ワンパットのパーでしのいだ。「(予選カットラインは)最初から意識していた」と言うように、出だしから攻めの姿勢を貫いた。しかし、4番で1メートルを外し、6番では痛恨の3パット。それぞれボギーを喫した。7番でバーディーを奪ったが、続く8番では1・5メートルのバーディーパットを決めきれなかった。 「3オーバーまでいったんで、落ちるんだろうなと思った。状態が状態なので若干諦めも入っていたけど、うまく最後に伸ばせてよかった」 2オーバーで折り返した後半、精度の高いショットで逆襲に転じた。332ヤードの13番パー4、林越えのティーショットでグリーン手前に運びバーディーを奪うと、続く14番は3メートル、16番は5メートルを流し込んでスコアを伸ばした。後半からは雨が降り出し、コンディションが悪くなる中での好プレー。同伴者の石川遼は「流れが悪くなりそうな時もズルズル行かないところがすごい。ここ一番のところで決めてくる」とその集中力に感服した。 もがき苦しみながらも底力を見せつけた松山。国内のファンにはいつも上位で戦っている姿を見せたいと言う。「3日目はしっかりと伸ばしたい」。この言葉の通り、ビッグスコアを出して優勝争いに加わることができるか。 (末松茂永)
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