【サッカー】森保ジャパン、4連勝ならず 酒井宏が代表初ゴールもベネズエラとドロー2018年11月17日 紙面から
◇国際親善試合 日本1-1ベネズエラサッカー日本代表は16日、大分銀行ドーム(大分市)での国際親善試合でベネズエラと1-1で引き分けた。森保一監督(50)体制になってからの4試合で3勝1分けとなった。日本は前半39分、MF中島翔哉(24)=ポルティモネンセ=の右FKをDF酒井宏樹(28)=マルセイユ=が右足ボレーで押し込んで先制したが、後半36分にその酒井がPKを献上し、追いつかれた。日本は20日、豊田スタジアム(愛知県)でキルギス代表と対戦し、年内の活動を終え、年明けのアジア・カップ(UAE)に向かう。 代表7年目での初得点を勝利に結びつけることはできなかった。右サイドバックの酒井は前半39分にFKから絶妙なボレーで先制ゴールを決めるも、後半に痛恨のPKを献上。結果的に敵、味方の両得点に関わってのドローに「南米相手の(W杯とかの)1次リーグを想定するともったいなかった」と苦笑いした。 狙い通りだった。FKを蹴ったのは中島。やや距離はあったが、ファーサイドにいた酒井が右足でぴたりと合わせた。「練習からそこに蹴ってくれと言っていたら、本当にピンポイントに来た」。代表49試合目での初得点は史上3番目に遅い記録となった。 一方、酒井が「冷静さを欠いた」と振り返ったのは後半35分のPKを与えた場面。高い位置を取った酒井の対応が遅れ、ペナルティーエリア内の相手を倒した。「攻め込まれる時間が続いたので(攻撃の)スイッチを入れたかったが、裏目に出ることもある」。試合後は、初得点の喜び以上に悔しさが残った。 この日はセンターバックに20歳の冨安が入り、GKではシュミットが代表デビューを果たした。「キャップ数が少ない、トミ(冨安)やダン(シュミット)のためにも無失点に抑えたかった」。酸いも甘いも味わった代表不動の右サイドバックが今後も攻守両面で森保ジャパンを引っ張る。 (牧原広幸) ◆史上3番目に遅い初ゴール最も遅いのは代表65試合目で決めたDF駒野友一(現福岡)、2番目は同54試合目のMF今野泰幸(現G大阪)で、同49試合目の酒井宏は史上3番目の記録となる。
|