医師を志し、京都大医学部で学んでいる。6月のBIE総会では日本のプレゼンテーションの最初に登壇し「いのちを支えるのは医療だけでなく、人と社会のつながりだ」と訴えた。認知症患者などの対応は、病院の治療だけでは解決できないと感じていたからだ。
関西の医学部生らが設立した団体「inochi学生プロジェクト」に加わり、「人といのち」をテーマにヘルスケアの課題解決に取り組んできた。団体の働きかけで25年万博のテーマにも「いのち」が入った。学生の誘致機運は相当高い。
25年万博ではプロジェクトの成果を披露するパビリオンを出したい。万博が弾みとなって社会の課題に対する一人ひとりの認識が深まり、国や企業が継続的に経済的支援に取り組む仕組みを整えてくれるとうれしい。
個人的には精神科医として、万博のサブテーマ「心身共に健康な生き方」に貢献するのが夢。パビリオンで来場者に精神疾患の課題を解説し、患者と社会をつなぐ役割を担えたらと思っている。
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