ラノベや小説のシリーズ物って個人的にあまり好きではないんですよね
もちろん、好きなシリーズ物もありますがやはり一巻完結してくれる方がありがたいです
単純に好き嫌いなんですけど私は一巻完結してくれる小説やラノベをついつい購入してしまいます
ラノベは、特にシリーズ物が多く好きな作家さん以外の作品にはあまり触れることがありません
なにより、一冊に物語のすべてを乗せているので無駄のない文章が多く本棚に置いておいても手に取ってすぐにどんなストーリーだったのかを思い出しやすいのも魅力の一つ
そんな、偏見に満ちた私が一巻完結するライトノベルを紹介していきます
基本、ミステリーやホラー作品を多く紹介してきましたが、今回はラノベという事もありオールジャンルで紹介させていただきます
※毎度ですがランキング形式ではありません
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1.『月光』
一巻完結のラノベといえばこれ!
第19回電撃小説大賞最終候補に残った作品
退屈な日常から抜け出したいと考えていた野々村はある日、成績優秀、容姿端麗だがゴシップが絶えない謎の多いクラスメイト月森葉子のノートを拾う
見出しに書かれていた文字は「殺しのレシピ」
つい、持ち帰ってしまった野々村は、翌日月森に落し物はないか?という質問をするも返答は「いいえ」という言葉だった
そして、数日後に月森の父親が事故死する
謎のノート「殺しのレシピ」と月森の父の事故死とは何か繋がりがあるのか
美しき同級生による完全犯罪を描いた緊張感ある青春ミステリー
ラノベでまさかこんなにも素晴らしいミステリーに出会えるとは思いませんでした‼︎
何より、一巻完結というのが購入の決め手でした!!
2.『僕らはどこにも開かない』
タイトルで直感的に確信しました
「この本はおもしろい」と、この感覚を味わったことがある人は多いのではないでしょうか
そんな、直感だけで読み進めたラノベがこれでした
魔法が使えるというちょっとイタい少女
殺人願望のある友人
スキャニング能力を持つ先輩、そして鎖…
ミステリー要素とホラー要素を含んだラノベ界の“問題作”
あまりラノベで見かけないダークな作品
なにより、ラノベで挿絵がないというところにびっくりしました
ラノベではなかなか味わえない衝撃が詰まった驚きの本
3.『プシュケの涙』
夏休みの補習の最中教室の外を女子生徒が落下していった
上の4階からの飛び降り自殺として吉野の死が静かに葬り去られようとしてたとき、目撃者の二人に真相を問い詰めていたのは吉野と同じ美術部の由良彼方だった
登校拒否でろくに授業に出ていなかった吉野は、ひそかに美術室で蝶の絵を描いていたそうだ
描きかけもまま自殺なんてするはずがないと目撃者を問い詰める彼方
吉野の死の真相を知る目撃者
自殺か他殺か
あまりにも、ラノベらしいミステリー
4.『All You Need Is Kill』
集英社から出版されたループ物のSFラノベ
漫画版では『バクマン』や『DEATH NOTE』の絵師で有名な小畑健さんが絵を担当していることもあり、漫画から読んでラノベに入りました
先に一言、言わせてください
ラノベから入った方が10倍おもしろい
主人公ケイジは戦場で死亡するがなぜか意識を取り戻すと出撃前日の朝に戻っていた
出撃して戦死することすら日常になったケイジのループが158回を超えたとき一人の女性リタと再開する
ケイジと同じくループを繰り返してきたリタからループを抜け出す方法を提案される
極限状態のなか絆を深めていった二人を待ち受ける悲しい結末に注目です
SF好きという方、一度は読むべし
5.『ヴァンパイア・サマータイム』
序盤の落ち着いた雰囲気を良い意味で裏切ってくれるラノベ
山森頼雅は両親が営むコンビニを手伝う普通の高校生
夕方が来ると頼雅と同じ高校に通う少女が紅茶を買っていく
その姿を冷蔵庫の奥から確認するのが彼の日課になっていた
そんなある日、紅茶を買いに来ている少女・冴原綾萌と出会い吸血鬼も自分たちと同じ普通の高校生なのだと初めて知った
ごく普通に出会い惹かれあった彼らだが夜の中で寄せ合う思いが二人を悩ませる
人間とヴァンパイアが昼と夜を分け合う世界で起こる夏の夜のラブストーリー
テンプレ?もうやりつくした設定?
そう思った方に読んでいただきたい!
想像を優に超える面白さが待っています
6.『こうして彼は屋上を燃やすことにした』
この手のタイトル超弱いんですよね
見つけた瞬間即ポチりました
彼氏に振られ生きる希望をなくした
衝動的に向かった先は学校の屋上。目的はご想像の通り飛び降り自殺だ
屋上に向かう際中、『オズの魔法使い』の登場するキャラクター名で記号的に呼び合う奇妙な3人と出会う
みんな同じく死にたいと願う点では同じだったが
一つだけ違う点は“復讐してから死ぬ”という事だった
そして、「どうせ死ぬなら、復讐してから死にませんか」と提案を受け私は「ドロシー」となった
屋上にしか居場所がない私たちは、自分にかけているものを手に入れる
第5回小学館ライトノベル大賞・ガガガ大賞受賞作品
とにかく、アイディアが面白い
ストーリー構成が上手い!の一言に尽きる
ストーリーの面白さから『CLANNAD』『AngelBeats!』の麻枝准さんから「鳥肌モノ」と称された青春ラノベ
7.『終わる世界のアルバム』
読後にタイトルから色々なことを考えさせられる本でした
前触れもなく人間は消滅し、その痕跡も、周囲の人々も記憶から消し去ってしまい世界。
人々は普段通りの生活を続けながらゆるやかに訪れる世界の終わりを待っている
そんな世界で僕は例外に消えた人間の記憶を保持することができる
そして、気づいた
人が消えていくばかりの世界の中、居なかったはずの少女がいつの間にかクラスの一員として溶け込んでいることに
記憶にない少女は何者なのか
ラストに待ち受ける感動間違いなしのラノベ
ラン・オーバー
”いじめ”をテーマにした一巻完結のラノベ
いじめというジャンルは非常に扱いづらいにもかかわらず
「最後まで、崩れることなくよく描き切ったな」と好感の持てる作品
新人賞だからなのか、すごく自由に描いている感じがあり
読み手である私まで楽しく読めました
そして、読後が最悪という声を耳にしたことがあるのですが
そんなことはない、むしろ最高の読後感じゃないか!!
確かに、良識のある大人が読むと顔を顰めるとは思いますが
”あくまで、エンターテイメント”として考えるのならば本作は最高の出来と断言できます
はっきり言いましょう、本作は超問題作です!!!!
おわりに
一巻完結のラノベって純文学顔負けのミステリーや恋愛系の本があってたまにびっくりします
普段は息抜きがてらに一巻完結のラノベを読むのですが小説そっちのけでラノベを読破してしまうこともしばしば…
皆さんも一巻完結のラノベを是非読んでみては?