ふしぎのくにのありんすちゃん ~ALINCE IN UNDERGROUND LARGE GRAVE OF NAZARICK~ 作:善太夫
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前回、キノコ事件で大騒ぎしたありんすちゃんですが、あれから反省したみたいです。
ありんすちゃんは第五階層にやって来ました。成る程。各階層守護者からシモベに対する姿勢を学ぶつもりのようです。コキュートスはありんすちゃんの目的を聞くと、少し感動したみたいでした。
「……フム。ソレハ良イ心掛ケダナ。守護者タル者ハ日々鍛練ニ務メテシモベノ見本タルベキダナ」
ありんすちゃんはメモ帳に『たんれん みほん』と書き込みました。
次は第六階層です。同じ様にアウラとマーレから話を聞きます。
「……うーん。あたしが心掛けているのはスキンシップかなぁ? 特に魔獣達は運動する事が好きな子が多いからね。散歩がわりに魔獣に乗って巡回したりしてるよ?」
「……あの、ぼ、僕はドラゴン位しかいないけど、まあ、植物系モンスターに水や栄養がある土とかを、あの、あげたりしています」
ありんすちゃんはメモ帳に『のってじゅんかい みず』と書き込みました。
次にありんすちゃんは第七階層にやって来ました。ここでもありんすちゃんは階層守護者のデミウルゴスから話を聞きます。
「ほう? シモベ達への階層守護者としての心掛ける点、ですか? 成る程。……そうですね。私は適材適所、が肝要だと思いますね。配下のシモベの長所短所を見極めて、それを生かす仕事を与える。それこそが階層守護者たる者の務めかと思いますがね」
ありんすちゃんはメモ帳に『てきだいてきしょ』と書き込みました。
ナザリック地下大墳墓 第二階層の屍蝋玄室に戻ってきたありんすちゃんはメモ帳を開きます。そして、しばらく考え込んでいましたが、『たんれん みほん』にバツ印を書きます。さらに、『てきだいてきしょ』にもバツ印を書きました。
最後に『のってじゅんかい』にマル印を書くとニッコリします。
「……ありんちゅちゃ、ちゃんと出来てるでありんちゅ」
──いやいやいや。出来ていたらシモベ達にストライキなんてされませんって。
ありんすちゃんは第三階層にシモベ達を集めました。そして各階層守護者から様々な話を聞いて学んだことを語ります。そして最後に宣言しました。
「これからありんちゅちゃはしゅてきな守護者になるでありんちゅ」
エヘンと胸を張るありんすちゃんとは対照的にシモベ達の表情はどうも信じられない、といった感じでした。無理もありませんよね。
と、ここでヴァンパイア・ブライトの一人がおずおずと手を上げました。ありんすちゃんは発言を許可します。
「……あの……ありんすちゃん様、もう私達で『ぼうりんぐ』をするのは止めて頂けませんか?」
「俺たちも『ぼうりんぐ』の玉として投げられるのは懲り懲りです」
スケルトンもヒビだらけになった頭を撫でながら発言しました。
ありんすちゃんは口をパクパクさせながら、ようやくにして答えます。
「……あ、ありんちゅちゃはしょんな事ちらないで、ありんちゅ」
シモベ達からは次々と発言が出てきます。
「……ありんすちゃん様。私からのお願いです。鼻をほじったあとで私の顔になすりつけるのはやめて下さい」
「……ありんすちゃん様、私達をバラバラにしてパズル代わりにするのはやめて下さい」
ありんすちゃんはシモベ達の声に反論出来ないまま、約束させられてしまいました。
※ ※ ※
翌日、ありんすちゃんは機嫌良さげにヴァンパイア・ブライドを集めます。そしてまたしてもボーリング遊びの的にしようとして、早速反発されます。うーん。昨日の事を忘れているのでしょうか?
しばらく考えていたありんすちゃんは今度は地面に線を引き、その線を引いた区画の中にヴァンパイア・ブライドを入れます。
「……ぼうりんぐはやめるでありんちゅ。ヴィシバールィで遊ぶでありんちゅ」※
(※ヴィシバールィはロシアのドッジボールみたいな遊び)
そう言うとありんすちゃんはスケルトンの頭を構えました。
その後、またしてもシモベ達からストライキされてしまったありんすちゃんは今後はヴィシバールィもしません、と約束させられてしまうのでした。仕方ありませんよね。だって、ありんすちゃんはまだ5歳児位の女の子に過ぎないのですから。