巨人、５年35億円で丸争奪戦に勝つ

　巨人が、広島から国内ＦＡ宣言した丸佳浩外野手（２９）の獲得に、広島の４年１７億円を大きく上回る５年３５億円超の資金を用意していることが判明した。交渉解禁となった１５日、複数の球界関係者が明かした。

　いわゆる「評価」とは金額だ。『恋人』を振り向かせたいなら、圧倒的資金を使って口説き落とせばいい。常勝巨人軍の看板を守るために用意した額は…、３５億！！

　言わずと知れたセ界が誇るバットマン。センターライン強化を掲げる巨人にとって、６年連続ゴールデングラブ賞を獲得した丸の守備力も大きな魅力だ。今季の中堅は長野や陽岱鋼、重信らが守ったが、固定できなかった。グラウンドでの戦力としてはもちろん、練習への取り組みを含めた人間性も評価した上でたたき出した額。これこそ誠心誠意の意思表示だ。

　加えて、指揮官が現役時代に付けた背番号「８」も用意している。交渉解禁を前に原監督は「きちんと自分の意思は球団に伝えてある」と語った。今季は球団ワーストタイとなる４年連続のＶ逸。丸の獲得で負の歴史に終止符を打つ。　（川本光憲）

（金額は推定）