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【ドラニュース】

竜3位・勝野、同郷の根尾にライバル心 社会人野球で日本一&MVP右腕

2018年11月16日 紙面から

指名あいさつを終え、MRJの模型を手に意気込む勝野昌慶=名古屋市港区で(中森麻未撮影)

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 中日からドラフト3位で指名された三菱重工名古屋の勝野昌慶投手(21)が15日、名古屋市内の同社で指名あいさつを受けた。12日まで開催された社会人野球の日本選手権では、エースとしてチームを初優勝に導きMVPを獲得。地元・岐阜出身でドラファンの即戦力右腕は「一流の投手になって、自分の投球で強い中日に戻したい」と、活躍を誓った。

 スーパールーキーは根尾だけじゃない。ドラフト1位指名の根尾昂内野手と同じ岐阜の出身とはいえ、富山との県境・飛騨市出身の根尾に対し、勝野は愛知と接する可児市の生まれ。勝野が高校時代、当時まだ中学生だった根尾については「山の方にすごい選手がいるって話題になっていてユーチューブで見たことがあった」という。

 だが「(指名)順位は向こうが上でも、同じ舞台に立つので何とも思わない」とライバル意識をむき出しに。先日、ドラフト2位・梅津(東洋大)は「根尾君が目立ってくれているので、僕は陰でこそこそ行きますよ」と、雑音のない水面下で力をためるプランを話していたが、勝野は違った。「注目されるのは嫌いじゃない。どんどん注目してほしい」と笑みを浮かべる。「根尾君と一緒に目立ちたい?」という質問には、「一緒じゃなくていいです」ときっぱり。3日前に、三菱重工名古屋を社会人日本一に導いたMVP右腕のプライドをのぞかせた。

 社会人最後の大会となった日本選手権では、準決勝で完封。連投となった決勝は8回途中から救援し、2イニング2/3を無失点で優勝に貢献した。米村チーフスカウトは「先発も救援もできてスタミナもある。即戦力としては、今回指名した選手で開幕1軍に一番近いと思う。選手権がドラフト後で良かった」。先にMVPの箔(はく)が付いていたら3位には残っていなかったであろう逸材を獲得できたことに、胸をなで下ろした。

 

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