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【サッカー】

鳥栖・権田、偉大な先輩“川口超え”が目標

2018年11月15日 紙面から

ベネズエラ戦に向け、調整する権田(右)=大分市内で(平野皓士朗撮影)

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 サッカー日本代表は14日、国際親善試合のベネズエラ戦(16日・大分)に向け、大分市内で冒頭25分間以降は非公開で調整した。GK権田修一(29)=鳥栖=は少年時代から憧れだった川口能活の引退に触れ「日本人GKの変革期。新たなキーパー像を出していきたい」と“川口超え”を目標に掲げた。

 権田にとって、アイドルであり、偉大な先輩であった。小学4年時に出場したマリノス杯で、表彰式のプレゼンターを務めたのが川口だった。キラキラした目で川口を見詰め「この人のようなキーパーになりたい」と、少年ながら確固たるイメージを描いていた。

 川口が得意とした低弾道のパントキックをまねたり、相手選手が保持する球に恐れず飛び込む練習を繰り返したりした。高身長化が進むGKにあって「高さがあるわけじゃないのに世界と対等に戦えたGK」と川口が築き上げた果敢なGK像に影響を受け、学び、進化してきた自負がある。

 日本が出場したW杯6大会は、楢崎、川島も含め日本のゴールマウスを守ったのはわずか3人しかいない。権田は「『やっぱり日本のGKはその3人じゃなきゃ駄目だよね』と言われたらそこまで」とあえて厳しく指摘。その上で、「そうなったら、日本がW杯で上に行こうなんて無理な話。そこは責任がある」と使命感に燃えた。

 森保監督が就任後、権田、東口、ダニエルのGK3人は不動で「レベルが高いところでやらせてもらっているので、無駄にしてはいけない」と眼光鋭く言った。正守護神の座を、権田が奪い取りに行く。 (松岡祐司)

 

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