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第2章業務委託セラピストを有効活用する環境とは
現在はセラピスト専用のWEBサイト「りらくルーム」を経由して、空いている時間枠を先着順でセラピストが埋めていくシステムなので特別に面倒ということはありません。従来の雇用側は「週5日勤務可能な人限定」といった採用基準を設けて、週1日だけ、1日数時間だけといった短時間しか働けない人を排除してきました。うちはそういう人も有効活用できる仕組みです。セラピストから見ると、「A店の希望入店時間帯が埋まっていても、近隣のB店で働ける」という利点もあります。
でも、飲食店なら別に珍しくないですよね。店長がいない日があっても店は回せている。なぜできるかというと、しっかりとマニュアルが決まっているからでしょう。それと同じことですよ。ただ、掃除や売上入金もセラピストにやってもらうのですが、個人事業主に指示はできません。そういう業務は別途で手当てをお支払いしてやってもらうことで、問題なく回っています。
業務委託のいいところは、がんばって働いただけ報酬を得られるところ。ですからモチベーションは自然と上がると思います。施術60分あたり3210円(税込、以下同)をお客さまからいただいて、セラピストには最初は60分施術で1540円を支払っています。それが報酬制度の等級や指名数によってランクアップしていき、60分の報酬で2500円まで上がります。指名料は各セラピストが自由に設定できて、60分の報酬とは別に全額がその人の報酬となります。だから指名をもらうために、技術を磨こうという意欲も湧くというわけです。
うちは全国に常設が36カ所、臨時開設も含めると約50カ所の育成センターがあることが強み。新たに契約したセラピストには全国の拠点のうち好きな場所で約70時間のレッスンを受けてもらいます。そして基準をクリアしたら実際の業務に入ってもらう流れです。
業務開始後も、ヘッド、ハンドといった技術のほか、接客のコツや指名アップの方法など売上アップにつなげるセミナーを用意しています。時間枠申請でも利用する「セラピスト専用WEBサイト」にログインすると、セミナーの情報をチェックしたり参加申し込みをしたりできるようになっています。
セミナーのなかでも「家庭教師プログラム」という、3日間の合宿形式のものが特に効果が高いんですよ。まだ指名数が少ない業務開始3カ月~半年くらいの人を対象にしていて、このセミナー後はたいてい指名数が10倍くらいにアップしています。
そうです。社員が今約250名いて、育成本部が一番多くて約80名くらい。彼らがトレーナー役となって指導しています。そのほかにスーパーバイザーが約30名ほどいて、セラピストの相談にのったり店舗環境を見たりといった御用聞きのような役割をしています。
現在610店舗あるといっても、拾いきれていないニーズはあります。それをやり方次第で解決することができれば、リラクゼーション業の伸びしろはまだまだ大きいと思っています。
全身もみほぐし60分2980円(税抜き)という低料金が魅力。追加で指名料を支払っても一般的なリラクゼーション店舗と同程度の料金に収まる。生活の一部として何度も通う人も多く、来店客の4人に1人は指名制を利用するという
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