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【スポーツ】

[大学野球]東都の立正大が9年ぶり2度目のV

2018年11月15日 紙面から

立正大-環太平洋大 9年ぶり2度目の優勝を決め、ナインに胴上げされる立正大主将の伊藤裕=神宮球場で(斉藤直己撮影)

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◇明治神宮野球大会<最終日> 立正大6-4環太平洋大

 大学の部決勝は、立正大(東都)が環太平洋大(中国・四国)に6-4で逆転勝ちし、9年ぶり2度目の優勝を決めた。8回に、DeNAからドラフト2位指名された4番・伊藤裕季也内野手(4年・日大三)の2ランで逆転。初優勝を狙った環太平洋大は、立正大の終盤の粘りに屈した。

 野球人生で初めてうれし涙を流した。逆転2ランを放った4番で主将の伊藤裕は「1年間本当に苦しくて…。何がなんでも日本一になりたくて、監督を勝たせることができてうれしい」。リーグ優勝、ドラフトでDeNAから2位指名を受けた日に続き、チームメートからこの秋3度目の胴上げをされ、目を潤ませた。

 6回は自分の失策から3点を失った。2点を追う8回、1点差に詰め寄り、なお1死一塁の場面。相手は盗塁警戒で直球勝負と読むと、甘く入った初球ストレートを逃さず左翼席に運んだ。大学ジャパンのコーチとしても伊藤裕を見てきた敵将・環太平洋大の野村監督に「大学の右打者では一番」と言わしめた。春のリーグ戦ではチームプレーに徹しすぎて打撃も消極的になったが、坂田精二郎監督(44)に「自分のスイングをしろ。4番として振ってくれればいい」と言われて吹っ切れた。

 出場2度で2度優勝。就任5年目の坂田監督にとっては初となる優勝をプレゼントした主砲は「全てにおいてレベルアップが必要。打点、本塁打、盗塁でタイトルをとりたい」と来春からのプロの舞台に思いをはせた。 (広瀬美咲)

 

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