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【東京】

翁長前知事の遺志引き継ぐ 沖縄の問題読み解く 支援教授らブックレット

「沖縄のことを自分たちの問題として考えてほしい」と話す白藤博行教授=千代田区の専修大学で

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 今年8月に急逝した翁長雄志・前沖縄県知事の思いを引き継ごうと、大学教授らがブックレット「翁長知事の遺志を継ぐ 辺野古に基地はつくらせない」(自治体研究社)を出版した。翁長前知事の足跡をたどりつつ、日米地位協定や辺野古基地の埋め立て承認など、沖縄を巡る問題を読み解いている。 (石原真樹)

 本は、二〇一五年から辺野古基地問題で法律面から沖縄を支援してきた白藤博行・専修大教授(行政法)が企画した。白藤教授は「翁長氏がもう少し生きていたら、本格的に沖縄の未来が見えたのでは」と悼みつつ、出版の意図を「遺志とは具体的に何を指すのか、明らかにしておくべきだと思った」と語る。

 大学教授ら十四人が文章を寄せた。白藤教授と共に編著者を務めた宮本憲一・滋賀大元学長は、安全保障体制についても地方自治権が確立されるべきだとして、翁長前知事の提案で全国知事会が七月に日米地位協定の見直しを提言したことの重要性を説く。

 紙野健二・名古屋大名誉教授は、辺野古の埋め立て承認撤回について、埋め立て区域に軟弱な部分があることが今になって明らかになったため、県が主張する撤回は合理的と指摘する。

 基地建設が辺野古の自然や生態系に与える影響や、沖縄は脱基地経済に向かっていること、尖閣諸島での戦闘に米軍は加わらないため、辺野古基地建設と尖閣防衛は関係がないことなどを、各専門家が解説する。翁長前知事による今年六月の沖縄慰霊の日の平和宣言なども収録している。A5判、八十ページ。六百円(税抜き)。

 

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