元寇の武将・宗助国しのぶ 対馬で武者行列 [長崎県]
鎌倉時代の元寇(げんこう)で犠牲になった対馬の守護代・宗助国らをしのぶ例大祭が11日、対馬市厳原町の小茂田浜神社であった。中世から伝わるとされる国選択無形民俗文化財の巫女(みこ)神楽「命婦(みょうぶ)の舞」などが奉納され、武者姿の氏子らが浜まで練り歩いた。
助国とその家臣は1274(文永11)年、対馬の南西海岸に約900隻の軍船で侵攻した元と高麗の連合軍約3万人を手勢80騎余りで迎え撃ち、壮絶な死を遂げたと伝えられている。浜辺では、神職が沖合に向かって弓矢を射る儀式もあり、氏子たちは「エイ、エイ、オー」と勝ちどきを上げた。
テレビアニメにもなった漫画「アンゴルモア元寇合戦記」(KADOKAWA)で、「文永の役」の対馬を描いた漫画家たかぎ七彦さんも参拝に訪れた。
=2018/11/13付 西日本新聞朝刊=