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【東京】<子どものあした>見える里親の暮らし 都と3団体がサイト開設
都と都内で里親制度の普及に関わる三つの団体が、里親についてより広く知ってもらおうとウェブサイト「Tokyo里親ナビ」を作った。虐待などで親と暮らせない子どもたちの育つ場について、国は施設中心から里親など家庭と同じような環境へと変えていこうとしているが、都内の里親委託率はまだ低い。サイト担当者は「等身大の里親の暮らしや思いを知ってもらうことで、登録者数が増えていけば」と期待する。(小林由比)
サイトは都の委託を受け、東京臨床心理士会とNPO法人キーアセット、二葉乳児院の三団体が運営。担当した二葉乳児院の里親開拓コーディネーター小泉麻子さんは、新聞記者や雑誌編集の仕事をしてきた経験の持ち主。「里親の高齢化が課題となる中、二十~四十代に親しんでもらえるよう写真やイラストを工夫し、雑誌を手に取るようなつくりを目指した」と話す。 現在、里親として子どもを受け入れて暮らすさまざまな家庭のインタビューを掲載。里親になることを考え始めたきっかけや、実際に登録してから子を迎えるまでの気持ち、今の子育ての苦楽などを丁寧に聞き取り、暮らしぶりが伝わるよう工夫している。 虐待や貧困、実親の病気などで家庭で暮らせない子どもは全国で約四万五千人。都内には約四千人いるが、二〇一七年度の里親委託率は13・5%にとどまっており、都は十月から年齢制限の撤廃など新たな里親の認定基準の適用も始めている。小泉さんは「今後は会員制交流サイト(SNS)でも発信していきたい」と話している。 サイトは「東京里親ナビ」で検索。
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