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【コラム 撃戦記】

かつてのスピードもフットワークもなし 次戦以降は厳しい戦いになる

2018年11月13日 紙面から

 勝つには勝ったが、内容は凡戦だろう。“亀田家の最終兵器”と呼ばれた和毅。かつての持ち味だったスピードも、フットワークもなかった。

 序盤はジャブがさえ、4回終了時点でジャッジは40対36とワンサイド。終盤のKOも期待された。だが、中盤からメディナが前に出て、ラウンドを盛り返す。結局、互いに決定打のないまま、最終回までもつれ込んだ末の判定に終わった。

 和毅の持ち味は、スピードと超スピード回転の連打。それに脚を使った多彩なテクニックだ。今回は興毅の指導でパワーをつけて挑んだが、強打は不発、ダウンも奪えなかった。相手の堅いディフェンスもあったが、コンビネーションで課題を残した。

 亀田家は念願の3兄弟複数階級制覇を達成し、その点で和毅は期待に応えた。しかし、この日のようなボクシングでは、次戦以降は厳しい戦いになると思う。 

  (格闘技評論家)

 

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