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【大リーグ】

ア・リーグ新人王に大谷 二刀流インパクトで2位に大差

2018年11月14日 紙面から

新人王に選出され、喜ぶ大谷(左)と水原通訳=米アナハイムで(Angels Baseball提供・共同)

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 大リーグは12日(日本時間13日)、2018年の新人王を発表。エンゼルスの大谷翔平選手(24)がア・リーグの新人王に輝いた。メジャー日本選手では01年マリナーズのイチロー以来、17年ぶり4人目。大谷は「光栄なこと。素直にうれしいと思う」と喜びを語った。全米野球記者協会(BBWAA)に所属する記者の3名連記による投票で、1位票30のうち25を獲得するなど計137ポイントを獲得。一騎打ちで争うと目されていたヤンキースのミゲル・アンドゥハー三塁手(23)は、1位票5などで計89ポイントに終わった。ナ・リーグはブレーブスのロナルド・アクーニャ外野手(20)が受賞した。

 接戦が予想されていたが、ふたを開けてみれば意外な大差だった。大谷は1位票30のうち25と圧倒的な支持を得て、2位票4で計137ポイント。一方、大谷をかわしての新人王もあると見られていたアンドゥハーは1位票5などで計89ポイントだった。

 大谷は電話会見し、時事電などによれば、「賞をいただけたというのは素直にうれしいと思うし、レベルの高い中で1年間やってこられたのはいい経験になった」と、冷静な口調で語った。

 日本人選手では1995年の野茂投手、2000年の佐々木投手、そして大谷が「子供のころから見てきた憧れのような選手」と評した01年のイチロー外野手以来、17年ぶり4人目。「すごくうれしい。素晴らしい選手の名前と並ぶことができて光栄」と喜んだ。

 受賞の鍵は、やはり二刀流のインパクトだった。今季は投手で10試合に先発し、4勝をマーク。6月に右肘靱帯(じんたい)の部分損傷が発見されたが、指名打者として7月に復帰すると、結局メジャー日本選手でシーズン新人歴代最多の22本塁打を放ち、米メディアは「『同一シーズンに投手で4勝、15本塁打』は、1919年レッドソックスのベーブ・ルース以来99年ぶり」と伝えた。

 オフは10月1日に右肘靱帯の再建手術を受け、成功。投手としては20年開幕時の復帰が見込まるが、指名打者では来季途中からのプレーが期待される。術後の経過については「すごく順調に来ているんじゃないかと思うので、来シーズンに向け、もっといい状態に上げられるように頑張りたい」と前向きに語った。

 メジャー2年目の来季は、同僚トラウトとリーグMVPを争うような打席での輝きを期待できそうだ。

 

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