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【ドラニュース】

若松 ベスト尽くした 12球団合同トライアウト

2018年11月14日 紙面から

打者3人を無安打に抑えた若松=タマホームスタジアム筑後で(伊藤遼撮影)

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 プロ野球で戦力外となった選手らを対象とした12球団合同トライアウト(入団テスト)が13日、福岡県筑後市のタマホームスタジアム筑後で行われ、中日を戦力外となった若松駿太投手(23)、2010年パ・リーグ首位打者の西岡剛内野手(34)ら48人が参加した。シート打撃形式で行われ、各球団の編成担当者にアピール。若松は、打者3人を無安打に抑えた。

懸命に腕振り7球

 懸命に腕を振った。初球の直球で藤沢(西武)を二飛。「ベストパフォーマンス」と胸を張った伝家の宝刀・チェンジアップで西田(阪神)から空振りを奪い、最後は中飛に打ち取った。続く園部(オリックス)はフルカウントから左飛に。両親らも駆けつけた地元・福岡での登板をわずか7球、3人で料理した。

 「もうちょっと真っすぐを使いたかったけど、少ない球数でも低めにいったかな。チェンジアップでの空振りは、僕を支えてきたボール。それを見せられたことはよかった」

 10月上旬に戦力外通告を受けた若松は、すぐに次の道を見据えた。「戦力外になる前から、ちょっとあるかなと思っていたので、案外すんなり切り替えられた」。主にナゴヤ球場でトライアウトに向け始動。秋季練習でチームが使っていない時間を見計らい、ひたむきに黙々と汗を流した。

 再び2桁勝利の達成を思い描く。若松は3年目の2015年に10勝(4敗)をマーク。ローテの一角として地位を固めるはずだった。しかし、翌16年こそ7勝を挙げたものの、昨季は1勝。今季は右肩痛の影響もあり1軍登板はなかった。

 「何で勝てなかったのかが分からず、こうなっている。もう1回、2桁勝たないと分からないことだと思うので、もう1回(2桁勝利を)達成したい」。NPBからオファーがなければ、社会人、独立リーグも視野に入れる。まだ23歳。“再就職試験”を終えた右腕は、人事を尽くして天命を待つ。 (永井響太)

 

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