地下アイドルの「労働」、法的にはここが問題
2018.11.09
ご当地アイドル「愛の葉Girls」のリーダー・大本萌景さん(享年16歳)が、所属事務所社長やスタッフのパワハラを苦にして、自らの命を絶った。そこで明らかになったのは地下アイドルと呼ばれる少女たちの悲惨な待遇や処遇、過酷な労働状況。一体何が起きているのか?
アイドルと労働契約を考える 地下アイドルは法律に守られないのか?
年端もいかない少女たちがなぜここまで追い込まれるのか。労働問題を多く手がける深井剛志弁護士に、地下アイドルの労働契約について聞いた。
「複数のアイドルの案件を担当してきて感じるのが、運営側と彼女たちとの圧倒的なパワーバランスの違いです。それが端的に表れているのが契約書です。『物販・チケット・チェキの売り上げに準ずる』という記述はあっても、肝心の割合を示す数字がない。歩合制ならば、売り上げの何パーセントを支払うと明示されるべきなのです。さらに、『報酬は事務所が定め、支給しないこともある』と、事務所側の裁量と定められるケースもあります」
さらに過酷なのが退職時のトラブルだ。大本さんのケースでは、運営側から1億円の損害賠償を求める発言があったと報じられた。
「事務所をやめる際、レッスン費などの諸経費や将来の逸失利益の損害賠償を不当に求められるケースは多々あります。アイドルを目指す人は主に若年層で、社会経験や法律の知識が乏しい。『契約書に記載してあるので、払う義務がある』と言われれば信じ、高圧的な態度を取られると萎縮して、従ってしまう。そういった若年層の弱みにつけ込んでいるのです」
1
2
今この記事も読まれています
ハッシュタグ
コロラド博士の「私はこの分野は専門外なのですが」
都市商業研究所
分解スキル・反復演習が人生を変える
なんでこんなにアホなのか
安達 夕
現役愛人が説く経済学
「ダメリーマン成り上がり道」
金欠フリーライター、民泊を始める
ロボティア編集部
不動産執行人は見た
石橋叩きのネット投資術
清水建二の微表情学
栄光なき起業家たち
「持続可能国家」コスタリカ
炎上したくないのは、やまやまですが
ニュース・レジスタンス
ビジネスで使える心理術
橋本愛喜
民意をデフォルメする国会5重の壁
ガマンしない省エネ
月刊日本
たまTSUKI物語
サラリーマン文化時評
サラリーマンメンタリスト
あのサラリーマン漫画をもう一度
老舗の智慧
一般人の知らない「クスリ」の事情
漫画で考えるミソジニー
「パレオな男」の快適ビジネスヘルスハック
越境厨師の肖像
闇株新聞
”アーチャリー”松本麗華の視線
ブラック化する日本企業への処方箋
石原壮一郎の【名言に訊け】
ファイナンシャルフィールド
一年以内に離島・孤島でサブスリー!
マッチョ社長の「筋トレで解決しない悩みはない!」
決算書で読み解く、ビジネスニュースの深層
アスリートのセカンドキャリア考察
草の根保守の蠢動
文系サラリーマンでもできる!iPhoneアプリ開発
仕事に効く時代小説
中学校武道必修化の是非を問う
江藤貴紀「ニュースの事情」
深読みビジネス書評
江川紹子の事件簿
税理士・道下知子の税金相談室
投資で稼ぐ力~男に依存しない力を身につける
現役財務官僚が語る日本財政の真実
香ばしい人々returns
農家の窓から
パーソナル戦略PR術
広告やメディアで人は動くのか会議