第4戦に先発するドジャース・前田が12日、広島入りし、マッティングリー監督らと平和記念公園を訪れ、原爆死没者慰霊碑に献花した。絶好調・柳田との対戦に注目が集まる中、さまざまな思いを胸に凱旋(がいせん)登板に臨む。
「広島というこの場所の大切さを日本にも、そしてアメリカにも発信したい」。スーツ姿で訪れた前田は自らの使命を口にした。カープ在籍時には毎年訪れ、祈りをささげてきた。だからこそ「僕にとっては9年間プレーした大切な場所。MLB選抜として、日本人としてプレーできて光栄です」と胸を張った。
マツダスタジアムが最も熱くなるのは柳田との対戦だろう。久々の“故郷”のマウンドを前に前田は「少しでもファンに喜んでもらえるように一生懸命、とにかくバッターを抑えるために投げる姿をみせられれば」と語気を強めた。今季は握りを変えたチェンジアップに手応えは十分。「何か変えないとと思って新しくした結果、ものすごく有効なボールになった」。伝家の宝刀でギータ斬りなるか-。その激突から目が離せない。