(株)リビングワールドの経営破綻について (株)リビングワールドは、本社:兵庫県加古川市平岡町土山1221-18、代表:吉原保則、設立:1983年2月、資本金:2億5401万円の会社。負債額約17億円。12月1日事業停止、自己破産準備中。 事業は不動産業者となっているが、不動産売買事業、不動産管理業、注文住宅事業などを行っていた。ところがファンドバブル期に入り、分譲地開発、RC建築による資産活用の投資用マンション事業、不動産開発事業、不動産転がし事業、スーパーホテル事業、高齢者用マンション事業などへ急展開、売上高も30億円を超えるものとなっていた。また事業所も明石、姫路、大阪、神戸、加古川へと展開して営業基盤地も拡大させてきた。 しかし、サブプライムローン問題から、ファンドが、購入予定案件として開発していたホテル開発4件物件から逃げ、08年9月期における決算では、売上高が30億円となったものの、営業利益は▲1億円、経常利益は▲1億76百万円、当期純利益は▲1億,2百万円となっていた。主力事業になっていた不動産開発投資事業で問題が他にもいろいろ発覚、投資していた不動産については、その後処分するも、処分においても売却損が生じ、財務内容は悪化の一途であった。 リーマンショックが発生、同社は急速に事業縮小に向った。これまで不動産投資事業やホテル開発事業などからの撤退をしてきたが、同社は手を広げすぎており、遅々として進まず、またこうした撤退により発生してくる損金に、同社の財務内容自体が耐えられるものではなかった。 不動産事業者の殆どが、バブルに乗っかり自らバブルを拡大させるが、同社も不動産関係事業を急拡大、財務内容など省みず、イケイケドンドン、ホテル事業およびホテル開発事業・スーパー銭湯事業など新たな事業をかくだいさせ、留まる所を知らず、攻め続けてきた。 不動産開発事業者は、アメリカ発のサブプライムローン問題は以前から燻っており、金融機関が不動産事業への融資をセーブし始めた時が山であった。ところがファンドへは、機関投資家やヤクザから大量に資金が流れ込み続けた。その結果、リーマンショックという株価大暴落により、極端にバブルが修正された。山高ければ谷深し、その結果、証券や不動産が大きく信用収縮、不動産の価値も暴落して今回のファンドバブルが弾けた。 当然、拡げた事業から撤退しようにも、投資金の回収はできるものでもなく、多くの赤字売却から財務内容の悪化をきたし、銀行も全く相手せず、資金繰り多忙状態に陥った。銀行はこうした会社の決算書は、不動産を抱えており、決算書(取得金額で計上)を全く信用していない。不動産関係資産の計上額を、時価評価し直した決算書に銀行は作り直し、会社を判断している。そうしたことから、金融機関からの支援など受けられるものではない。 リビングワールドは、民事再生での破綻はせず、自己破産の道を選んでいる。事業として成立していた事業を同社が今でも有しておれば、民事再生の可能性も残るが、同社はそうした事業が殆どなかったものと推察される。 |
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新築の工事途中だった現場はどうなったんだろう。
夢のマイホームがあのような形で放置されたら可哀そう。
完成を楽しみにし時間があれば差し入れなどしてくれたのに恩を仇で返してる。しかし、社長の息子が加古川のminiminiを倒産数ヶ月前から経営を始めたみたいやし計画的行動か?
2011/2/7(月) 午後 10:08 [ vpr*7 ] 返信する
初めまして、ぐうたら主婦です
実は、リビングさんの区分を購入してた一人です。
なぜか他の投資家さんは不動産ファンドを賛成してました。
お陰で、私一人で不動産ファンド反対の大変な思いをしました。
破綻して気の毒ですが、事業拡大の影で泣いている人もいました。
ファンド事業が不動産業を圧迫し、破綻したと言われています。
親会社のリビングワールドさんは、倒産されました。
子会社のファンド事業は、どうなったのか気になります。
ファンドを購入した人達の被害は出たのでしょうか。
子会社だけで運用が可能であれば、現在も存続が可能だと思います。
しかし当時のホテルチェーンは無くなっています。
今では、スマイルホテルに吸収されているようですが、どうなのか気になります。
もしご存知なら教えて頂けると嬉しいです。
2014/2/27(木) 午後 0:13 [ ぐうたら主婦の不動産投資♪ ] 返信する