今季はダッフルコートが狙い目。おすすめブランドを一挙お届け!

今季はダッフルコートが狙い目。おすすめブランドを一挙お届け!

冬アウターの定番であるダッフルコートですが、今季はクラシックファッションがブームということもあって、例年以上に注目されています。その選び方とブランドをご紹介!

山崎 サトシ

2018.11.09

アウター
コート
ダッフルコート

大人の着こなしにクラシックを宿すダッフルコート

古くは北欧の漁師が防寒着として愛用していたというエピソードに加え、第二次世界大戦においてイギリス海軍に重宝されていたことでも知られるダッフルコート。冬の定番アウターの1つですが、今季は英国調のトラッド&クラシックな着こなしがトレンドとされていることもあって、感度の高い大人を中心に人気が再燃しています。ほっこりとカジュアルながら、品もある。そんな同アイテムが放つ雰囲気は、大人の着こなしと相性がいいんです。

ダッフルコートを選ぶ際に重視すべきポイント

ざっくりと羽織るだけで即スタイルを作ってくれる、メンズコーデにおいても頼もしい味方となるダッフルコート。ですが、セレクトの基準はきちんと押さえておきたいところです。自分が目指す着こなしイメージに合わせて、色・着丈・素材をチョイスしましょう。

ポイント1カラーはブラック・グレー・ネイビー・ベージュが鉄板

基本的には悪目立ちしない落ち着いたカラーをセレクトするのが吉です。なかでも照準を定めたいのは暖かみのあるベージュを筆頭に、クールで汎用性の高いブラック・都会的に装えるグレー・シックかつトレンド感の高いネイビーの4大カラー。これらの色をまとった落ち着きあるダッフルコートを用いれば、大人っぽいカジュアルスタイルが簡単に叶います。なお、ちょっとカジュアルな着こなしにも合わせたい……、という方にはキャメルやグリーンなどの選択肢もおすすめです。

ポイント2すっきり着たいならミドル丈、今季らしさを出すならロング丈

着丈によって印象が異なるダッフルコート。すっきり着たいならモダンな股下のミドル丈、今季のクラシックな気分を取り入れたいならひざほどのロング丈がおすすめです。ベルトを隠すほどのショート丈もありますが、ともすれば若々しく見えるという懸念も。細身ですっきりとまとめられるなら、取り入れてみても良いでしょう。

ポイント3定番はメルトン。差をつけるならニットなどの変化球もあり

ダッフルコートは多くの場合、地厚で風合いが良く防風性に優れたウールメルトンが素材として使われています。昔は裏地を用いない一枚仕立てが主流であったため、この肉厚な生地が兵士や船乗りたちの体を寒さから守っていたわけです。一方で、最近はナイロンやニットを表地に使ったものなど、王道的ダッフルコートから程良くひねりを効かせた高鮮度なタイプも登場しています。毛足の長いメルトンに比べてすっきりと見えるため、上品な着こなしを求めるなら取り入れるのも手でしょう。

まず押さえておくべし。ダッフルコートの定番ブランド10選

どこのダッフルコートを買うべきか悩んだら、信頼の置ける鉄板ブランドに頼るのが正解。発祥である英国を中心に、老舗どころが揃っています。本格志向の方にこそ、この10ブランドを。

ブランド1『グローバーオール』

1951年にハロルド・モリス氏とフリーダ・モリス氏によりスタートしたイギリスブランド。元々は第二次世界大戦後に過剰品となったダッフルコートを民間に販売するところから始まり、その後自社でも生産を手掛けるようになりました。最高の素材を使い、熟達したイギリスの職人によって仕上げられる1着はまさに至高。圧倒的な品格と優秀な防寒性を兼備しています。

合わせて読みたい: グローバーオールのダッフルコート。世界が認める一生モノを手に入れる

ブランド2『マッキントッシュ』

ゴム引き素材によるステンカラーコートやトレンチコートなど、アウターにおいて安定した人気を誇る英国の老舗ブランド『マッキントッシュ』。同ブランドのダッフルコートも同様に、人気の高いアイテムの1つです。王道のひざ上丈に加えシルエットを細身に仕上げることで、伝統と現代性が同居するハイブリッドな1着に仕上がっています。肉厚で上質なウールメルトンを使用しており、丈夫で適度に柔らかな着用感が魅力です。

合わせて読みたい: 永久定番。マッキントッシュのステンカラーコートが大人を魅了する理由

ブランド3『バーク』

イタリアでニットウェアを生産・販売するオゾン社によって立ち上げられたブランドが『バーク』。ここが十八番としているのは一般的なメルトンダッフルではなく、ニット素材を駆使したダッフルコートです。やさしげ&上品なルックスが最大の魅力で、常に品薄状態が続くほど人気のアイテム。ニットながら目の詰まった肉厚な記事は、隙間風も通しません。MADE IN ITALYの間違いないクオリティーも自慢です。

ブランド4『フィデリティ』

アメリカ・マサチューセッツ州ボストンに拠点を置く、1941年創業の老舗アウターウェアメーカー『フィデリティ』。アメリカ海軍への供給実績も持つほど、品質への信頼度が高いブランドです。本アイテムは、日本の縫製工場で仕上げられた1着。トグルもループもブラックで統一された、スタイリッシュなルックスも重宝しそうです。

ブランド5『モンゴメリー』

ダッフルコートの生みの親といわれるブランド、『モンゴメリー』。その名前はノルマンディ上陸作戦で指揮をとったモンゴメリー元帥が前身となる会社のダッフルコートを愛用していたことが由来となっています。本作は、ウィンザー城にちなんで名づけられたモデル「ウィンザー」。ヘリンボーン地のメルトン素材をしているので、見た目にものっぺりとならないのがうれしいですね。

ブランド6『インバーティア』

イギリス・ニュートンアボットの中心部で産声を上げた老舗コートブランドで、創業は1904年のこと。世界で初めてリバーシブルコートを世に送り出したブランドとしても有名です。一度1980年代に消滅しましたが、2013年に待望の復活。ダッフルコートも看板アイテムとして力を入れています。創業地の名を冠した写真の「ニュートンアボット」は素材に最上級のラムスウールを用いており、そのとろけるような風合いは極上!

ブランド7『バーバリー』

イギリスの名門ブランド『バーバリー』。古き良きブリティッシュトラッドなデザインはそのままに、現代的なシルエットに仕上げたダッフルコートは人気のアイテムです。ボディには上質なウール素材を使用ししつつ、大ぶりなパッチポケットをさらりと取り付ける遊びが効いています。フード裏と裏地にはバーバリーチェックがあしらわれた同ブランドらしい1着です。オーセンティックな木製トグルを採用しているのも、モノを知る大人にはたまりません。

ブランド8『グレンフェル』

1923年創業のイギリスの老舗アウターウェアブランド『グレンフェル』は、英国王室関係者も御用達のブランドです。こちらのダッフルコートは、クラシカルなスタイルを踏襲しながらも、シルエットを細身にアレンジしてモダンにアップデート。太畝のヘリンボーンで織り上げた生地はしなやかで落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

ブランド9『アーノルド ブルック』

1940年に高級テーラーとしてイギリス・マンチェスターでスタート。当初はダッフルコートを製造していませんでしたが、後に本格的に注力するようになり、現在ではブランドの代表的なアイテムに。一つひとつハンドメイドにより作られるダッフルコートは、ここ日本でも高い評価を得ています。このグレーダッフルは非常に目の詰まったメルトン生地で仕立てられており、防風性は抜群。真冬のメインアウターとなること間違いなしです。

ブランド10『オーシバル』

ブランド設立は1939年フランスにて。仏海軍への納入実績があるほど“海”に関連したアイテムが多く、ダッフルコートもブランドが得意とするアイテムの1つです。この1着は、製糸から織り上げまで全工程をイタリアで行ったハイクオリティーなマテリアルを使用。写真でもわかるように、ハリ感と弾力性において高いレベルを有しています。もちろん、保温性は言わずもがな。

アンダー4万円で探す。高品質なダッフルコート5選

いくら作りがハイレベルでも、高価格なモデルはなかなか手が出しにくいもの。アンダー4万円で確かなクオリティーを備えた良作もあるのでご紹介していきましょう。ファーストチョイスとしてもおすすめです。

ブランド1『ディテールズ』メルトンダッフルコート/18,360円(税込)

『ゲンリ』『アダムパテック』を手掛ける久保田 昌氏が立ち上げたブランド。“流行にとらわれることなく、デザイナーの感じる「今」を表現する”ことをコンセプトとしています。こだわり抜いたシルエット、オリジナルのマテリアル、細部にいたるデザインセンスなどお手頃価格ながら完成度は抜群です。今作はオーセンティックなダッフルコートを踏襲しているのが特徴で、幅広いシーンに対応。価格を感じさせないしっかりとした防寒性もうれしいかぎりです。

ブランド2『モルガンオム』ロングダッフル/31,320円(税込)

フランスはパリ発のカジュアルブランドで、自由度の高いモノ作りがウリ。イタリアメーカーのNOBILIA社が手掛けた上質なウールメルトンが使われた本作は、バリュープライスながら高級感たっぷり。ウエストラインの絞りをあえて抑えたクラシックなシルエットも印象的な部分です。

ブランド3『ダブル』ハイゲージニットダッフル/23,760円(税込)

ドレス&カジュアルという、2つの要素を提案するジャパンブランドの1着。アクリル×ウールのニット生地で仕立てられており、保温性はお墨付きです。しかも、しっかりとしたボリュームがありつつも驚くほどライトウェイトで、着心地はコンフォートそのもの!です。さらに、フードはデタッチャブル式となっており、着こなしに応じたアレンジが可能です。プライスも使い勝手も一切隙がありません。

ブランド4『ビームス』メルトンダッフルコート/31,320円(税込)

『ビームス』が手掛けた、オリジナルラインのダッフルコートです。まずチェックしたいのはウール90%×ナイロン10%からなるメルトン生地。ふっくらと暖かみのある風合いが魅力です。牛革のトグルを使うなど、パーツにも価格以上のこだわりが見られます。少し身幅に余裕を保たせたデザインなので、インナーダウンやジャケットを中に着込んでもOKです。

ブランド5『ティーケー タケオキクチ』NOBILIA メルトンダッフルコート/22,680円(税込)

日本の誇る老舗ドメスティックブランド『タケオキクチ』のエッセンスを継ぐ『ティーケー タケオキクチ』より。イタリアのテキスタイルメーカー、ノビリア社監修のもと製作したメルトン素材を用いて、ひざ上丈のクラシカルなロングダッフルコートを作りました。レーヨンとポリエステルを混紡することにより品のある光沢が生まれ、スーツにも似合う大人な表情に仕上がっています。

KEYWORD関連キーワード
アウター
コート
ダッフルコート

BACK