本塁打より、はるかにインパクトが大きいアウトだった。ソトが4回に右翼へ打ち上げた飛球は、東京ドームの天井を直撃。その落ちてきた白球を、右翼・秋山はフェンスにほぼ背を付ける体勢で捕球した。
規格外のパワーで本塁打が“幻”となる珍事。マッティングリー監督がベンチを出て確認に出るなど騒動となったが、東京ドームのグラウンドルールは「打球がフェア地域の天井や懸垂物に当たった場合はボールインプレイ」で、そのままアウトとなった。これにはソトも、ベンチで苦笑いを浮かべるしかない。
8日、巨人とのエキシビション戦でも打球が天井に直撃(記録は二塁打)。数年に一度しかない天井直撃打を、わずか4日間で2度もマークしたことになる。
前日の第2戦は、左翼ポール際に2試合連続アーチ。「だいぶいい感じできていると思う。かなりタイミングもつかめてきた」とこの日は1安打だったが、これからも20歳の若きスラッガーからの打撃から目が離せない。