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【プロ野球】

稲葉ジャパン初黒星 「流れ変わった」走塁ミスを悔やむ

2018年11月12日 紙面から

日本-MLB ベンチで厳しい表情を見せる稲葉監督=東京ドームで(武藤健一撮影)

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◇日米野球<第3戦> 日本3-7MLB

 稲葉監督が敗戦の責を一身に背負った。「一気に流れが変わった。あそこが、きょうはすべて。徹底させてあげられなかった私の責任です」

 敗因に挙げたのは4回の攻撃の場面だった。

 外崎の適時二塁打で同点に追いつき、なお2死一、二塁で岡本の打席。押せ押せの局面だったが、一塁走者の上林が捕手モリーナからの鋭いけん制で刺された。侍ジャパンのチャンスがついえたため息と、相手の強肩への感嘆が東京ドームに充満していた。

 直後の5回に多和田がバント処理を悪送球。さらにモリーナに3点本塁打を浴びた。「防げるミスだったと思うが、やはり4回の走塁、そういう(悪い)流れがミスを呼んだ。ピッチャーのリズムも崩してしまったのかな」。指揮官は勝敗を決した、たった1つのプレーを悔やんだ。

 全6試合のうち前半戦3試合を終え、2勝1敗と勝ち越した。だが、投手陣は計7被弾。アーチの出やすい東京ドームとはいえ、桁違いのパワーに圧倒された。「甘い球、とくにアウトコースの甘い球はしっかり捉えられる。課題はインコースに投げ切ること」

 第3戦までは継投のメンバー、順番を決めて臨んでいた。肩慣らしもデータ収集も、これで終わり。1日空けてマツダスタジアム、そしてナゴヤドームに場所を移して臨む第4戦以降に侍ジャパンの真価が問われる。(小林孝一郎)

5回表1死、降板する先発の多和田(中)(平野皓士朗撮影)

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