MizuhoH

「権力（けんりょく）とは、一般にある主体が相手に望まない行動を強制する能力である」というWikipedia定義でいけば、科学が権力になる、あるいは権力に使われることはしばしばあるラジよね。もちろん教育も権力。

正直な話、びっくりだ。件のカイロドクターはロフトの反ワクチン批判イベントに行くとか言っている。どうすんだこれ。

予防接種の副作用の救済が、なぜタミフルなど一般の医薬品と区別して行う制度になっているのかを良く考えるべき。

ワクチンの副作用の申し立てと救済を予防接種という社会システムの埒外に置くことに繋がりますよね。それを意図するのはもちろん論外ですが、そうでなくてもシステムをどれだけ毀損するかがわかっていない。https://twitter.com/_keroko/status/1061816593620000771 …

科学っていうのは中で死ぬ程シバきあって、その屍の上に成り立ってんすよ。だから信頼されている。 学問の世界にいてそれが分からないとは（以下自粛https://twitter.com/_keroko/status/1061539062677262337 …

あと、構築主義系の発想だと、「ニセ科学」なるものは「ニセ科学」を名指ししたクレイムが申し立てられることによって発生するので、そのような言説がどのような「ニセ科学」を創り上げたのか、みたいな問題設定になるかな。その場合の研究対象は「ニセ科学」そのものでなく、ニセ科学批判のほう。

一方で、#理解社会学 よりの関心から「科学者はいかにしてニセ科学者になるのか」みたいな方向に行くと、制度がどうこうよりは個人史的になんでそんなことになったのか、に興味を持つと思うので、それだと #宋美玄 に腹を割って話してもらうほうが面白そう。宗教の入信研究みたく。

たぶんこのあたりは社会学者の間でも感覚がかなりちがうところで、#科学社会学 的な問題関心から入ると #日本産科婦人科学会 が学会ぐるみでやらかしてるような事柄のほうが関心の中心になるんじゃないかな。要するに、通常は科学の正確さを支えるはずの諸制度がニセ科学にのっとられてるケース

そういうことを言っても仕方ないので、ある程度の範囲内のものは除外して、一定以上の逸脱があるものを「ニセ科学」と呼ぶことになるであろう。

もうひとつ、社会学的に「ニセ科学」を研究するなら、そのとき「ニセ科学」として典型的にイメージされるものは何か、という問題がある。「科学」というものの理念型からはずれているにもかかわらず「科学」として扱われているものが「ニセ科学」だと定義すると、現存の科学はすべてニセ科学である。